第10話

もう一度外に出て、今度は違うもっと奥の階段から降りて少し森の方を通っている。

湊副隊長によると普通の訓練場だとおもいっきり出来ないからどうなっても良いように外の島の端の方の開けた場所で何かをやるらしい。


「ここはね、太平洋上にある東京所有の月影島だよ。」


気づけば俺の横を歩いていた宵咲さんが口を開く。


「まぁ東京よりも、神奈川の方が近いんだけど…確かになんで東京所有なんだろ」


んー??と首を捻る仕草をする宵咲さん。

そんなこと言われても今日…ついさっき久しぶりに陽の光を見たばかりの無知な俺にわかる余地もない…


「はぁ、バカですね本当。日本の首都が所有しているという設定にすれば政府にいる俺たちの仲間にある程度の情報は揉み消してもらえるからですよ。いいかげん、新人に説明できるぐらいにはなっててくださいよ。」


「あ〜、そういえばそうだった。そーりーそーりー」


後ろにいた柊さんがそれに答える。

ちらっと宵咲さんを見ると、彼女は何事もなかったかのように周りを見渡していた。


後ろを歩いている柊さんと焔さんのことも前を歩いている桐鋼さんもみんな黒を基調とした部屋にいるときとは違う服を着ている。


みんな上が黒のフード付きジャケットで丈は少し短め。肩から袖にかけて袖の部分が若干オーバーサイズになっていて胸元には円が二つ重なっているようなロゴが描かれている。また、いくつかのファスナーが付けられていた。


柊さんや焔さん、桐鋼さんは、下にピチッとしたズボンではなく裾にかけてダボッとした少しオーバーサイズのズボンを履いている。

ズボンにもいくつかのポケットがついている

腰にはベルトが巻かれていて、そこには各々の武器が収納されていた。



宵咲さんは、少し短めの丈のジャケットに合わせたハイウエストのショートパンツになっていて、そのショートパンツはベルトなどはなくシンプルな形になっている。

そして、右足の太ももには二重にベルトが巻かれておりそこには何やら彼女の武器だと思われるものが付けられている



「着いたよ。ここだ。」


あっという間に目的の場所に着いた。

森を抜けて木は無く、あるのは下に生えている草のみ。

前にもここで何かあったのか、少し地面が抉れている部分がいくつかある。



「じゃあ、美零は奥で紫桔はその反対。凛月はその真ん中で、日凪は〜…凛月の前か。まぁ、とにかく黎に見える場所だったらいいよどこでも。ある程度散らばっていればどこでもいいや。」


途中でめんどくさくなったのだな。というのはこの場にいる全員が容易に悟っただろう。







__________月影のちょこっと雑談帳


第零部隊所属 / 月影副隊長

名前:冬霧 湊 (ふゆぎり みなと)

誕生日:6/21

血液型:O型

身長:186cm

好きな〇〇:ゲーム・冬のこたつ・猫

嫌いな〇〇:めんどくさいこと・寒いこと・注射

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る