第7話

「――…ナオト君は?」




その言葉を俺は心の中で嘲笑った。




「学校楽しいか?」




何が「ナオト君」だ。

馴染む気もねぇって?

在り来りな質問に苛ついて眉間に皺を寄せながらも、俺は視線を料理に落としたまま短く返事をした。




…居たくねぇ。

こんな所…。




俺は立ち上がるとリビングを飛び出して階段を勢いよく上がって行った。




電気も点けないで部屋のドアも開けっ放しのままベッドの縁に腰掛ける。

煙草を口にくわえて火をつける俺の手は怒りと何か複雑な感情のせいで小刻みに震えていた。

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