第5話
「レオ?起きてたのか?」
苦笑しながらそう尋ねたカイさんに、あくびまじりにレオが答えた。
「花の好みくらい俺様にだってあんだよ」
それだけ言って起き上がったレオは、フラフラと屋上をあとにした。
「あーあ。レオ本格的に保健室で寝るつもりだな、あれは」
その後ろ姿をうつ伏せになって、頬杖をついて眺めるハル。
「レオ、キンモクセイが好きなんだ…」
思わずそうくちに出してしまうあたし。
レオの口から花の名前が出るなんてなんだか意外だったから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます