第4話
「ノアー。俺のリップにチューしてよ」
「いやだ」
「あはは!残念だったねハルくん」
ユキは、ハルとあたしの会話が面白くてしょうがないらしく、いつも笑っている。
「レオは…花なんか嫌いだろうな?」
本を閉じたカイさんが、レオの背中を見てクスクス笑った。
「花なんかレオが興味あるわけあるか。レオは一日中頭の中にト音記号とヘ音記号を…」
「キンモクセイ」
ビクぅっ。隣にいたハルだけじゃない。あたしもユキもカイさんも、寝ていたはずの阿修羅があたしたちの会話を聞いていた事に心底驚いた。
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