第2話

『…………ナオぉ…』




「ただの爆竹だ。」




地下室から出ようとしたあたしを抱き抱えてナオも地下室に入ってドアを閉めた。




「…ナオ、俺……心臓止まるかと思った…」




マサキが胸に手をあててナオを見た。




「馬鹿野郎。この甘ったれ置いて逝けるわけねぇだろ」




ナオはあたしを自分に引き寄せて肩を抱いた。




「ナオさん、よかった」




マミヤさんたちもナオに寄って来て、タカヤさんなんか目が涙目になっていた。




その時、誰かが階段を下りて来る音が聞こえた。

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