第5話
この行為が終わった後、あたしは痛みで動けなくなる。
顔も腹も腰も足も、すべて痣が出来ていて熱ささえ感じる。
逃げ出す度に増える背中の火傷の痛みには何度やられても慣れない。
「…ケイ。」
『…うん?』
「俺の事、好きだろ?」
『……うん、好き。』
「……わかった。」
リョウジはあたしの唇に唇を重ねてから部屋を出て行った。
彼がこの行為の後にこうして優しくキスするのは、彼なりの罪滅ぼしなんだと思う。
その質問もあたしの答も
毎回まったく同じように繰り返されるもの。
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