第3話 ハツコイ
何気ない優しさに心がほどけた日
早すぎる恋がはじまりました
いつかの白馬の王子様みたく
颯爽と現れた彼は容易く心に入り込み
浮き足だったわたしは恋に恋を重ねました
数年後に訪れる結末なんて知る由もなく…
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*幼恋*
憧れ描いた姿と合わせ鏡
見つめたのはいづれだったか
因果は応報するように
想い込め育てた果実は
苦く渋く堕ちていく
恋と呼ぶには拙すぎた
散り際逃した
望んだはずの
つむじ風で舞いおちる
恋と呼ぶには無邪気すぎた
薄紅染まらぬ幼恋
ほろ苦さだけが残る
2024.10.30
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