第4話 es
好きな色や好きなもの
やりたいことやなりたい
楽しいことや嬉しいこと
しあわせだと思える心
そんなものひとつもなかった
だれかの見様見真似で
欲しがってみたり
望まれる感情をあらわしてみたり
両手で数え切る歳になるまで
この世の秩序や倫理も知れずに
無のなか手探りで歩んでいました
そして混沌とした世界が
クリアになっていく先で
残酷な現実と奥に燻る希望を知りました
********************
*Elpis*
感じない日々はとても退屈で
ただ在るだけのこの身は
過ぎ逝く季節を眺めるだけ
世界はとても平面で
声の音色も解らずに
言葉のまま倣っていた
いつからだろう
この世界に脅威を覚えたのは
逢いたいと想い馳せたのは
識ることを畏れないで
観ることを伏せないで
聴くことを塞がないで
どんな結末であろうとも
期待した今日が訪れなくても
その光を見失わずに
あるがままであれ
あるがままにあれ
2024.11.1
********************
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます