メンタル自己防衛おじさん 前編

 さて今回はメンタルの話です。


 2話目にしてメンタルの話なのかと思われるかもしれませんが、タイトルにしている『考えることをやめないことが大事』の通り、この創作論の主題は考えることです。



 しかしメンタルがボロボロで執筆をすること、考え続けることは難しいとハマーは考えているため、今回はメンタルの話を前後編に分け、書いていこうと思います。 (言うまでもありませんが体調を整えることも大事です)



 前編はメンタルに対するハマーの考えを書いていきます。





 最近、近況ノートの内容などでメンタル大丈夫かなと感じることが度々ありました。


 皆さんも見かけたことがあるかもしれません。


 『最近、PVや応援、星が伸びない』


 これはweb小説作家共通の悩みであり、大多数の人は病んでないと思いたいのですが、中にはこれ大丈夫かなと感じるノートがあったわけです。



 さて、皆さんの中でPVや応援、星の数というものはどういった扱いでしょうか。



 もちろん多くの人は作品の注目度や面白さ、作者の努力が結実した結果だと答えるのかもしれません。


 僕が言いたいのは、



 これらの数字を作者の精神安定剤にするのは危険だということです。



 例えば何らかの施策(最新話の投稿、タイトルやあらすじの変更、台詞と地の文のバランス、1話あたりの文字量調整等)を実行したにも関わらず数字が伸びない、というような見方をしているのならば大いに悩むべきだと思います。



 しかし慢性的に、何も施策を行わずに、今日はPVが少ないのは何故だと考えて落ち込むのはよくないことだと思うのです。(もちろんその気持ちは理解できます)



 確かに作者としては数字が伸びるのは嬉しいことであり、歓迎されるべきことなのですが、作者に数字が伸びた理由が理解できていないものは当然ながら再現性があるはずもなく、長続きせず安定しないのが普通です。


 ハマーがお伝えしたいのは数字が伸びない理由を探す前に、自分が作品でやりたかったことが伝わっているのか、そもそもそれができているかの確認をして欲しいのです。


 恐らく、毎日の数字を精神安定剤にしている人はweb小説作家に向いていないのではないかとハマーは考えています。



 その行為は皆様の心にとってよくないはずです。


 メンタルがボロボロになる前に何か対策を講じた方がよいと思います。



 この創作論の主題に反しているのですが、メンタルに関しては考えないことも大事です。


 世の中には『取り越し苦労』というものがあります。



 『いつもいいねしてくれるあの人が、今日はいいねしてくれない』

 『あの人はここまで読んでいるのに星を付けてくれない』



 このようなことを考えたことはあるでしょうか。


 僕はあります。


 しかし考えても無駄なので深く考えないようにしています。

(人間なのでふと考えてしまうことはある)


 上記の例で言えば、読者の方が今日はたまたま忙しい日だったとか、この人は完結してから星をつけるスタンスの人だとか、そういった場合もあるわけです。



 世の中には考えても仕方のないこと、解決しないこともあります。



 なので考えるべきこと、考えなくてもいいことを選別して、自分の思考リソースを有効に活用して欲しいのです。



 プロ作家として大成したい夢があるのなら、小説を書くことを、小説について考えることを、長くじっくり続けることが大事だと思います。




 それは作家という職業が、試行錯誤して積み重ねていけば天才ではなくても戦える仕事だとハマーは考えているからです。




 プロ作家としてデビューしていない僕らは、確固たる自分の武器を明確にできていないのでしょう。


 または小説を作るための仕組みが明確に、言語化できるレベルに達していないのかもしれません。




 だから今という時間は、それを探す、それを作る苦しい試行錯誤の時間なのだと思います。




 なのでそのためにも、心を大切にしてください。


 心の負担を増やさないように努力してください。




 ハマーに言えるのはこれだけです。


 ハマーは小説を書くことが好きなので、それが苦しくても先に繋がることなら乗り越えたいと考えています。


 ただ自分の好きなことをしているはずなのに、メンタルにダメージを受け、続けられなくなってしまうことは、とても悲しいことだと思うのです。





 どうか、みなさんのメンタルが平穏無事に創作に向けられることをハマーは祈ります。




 後編ではハマーが以前経験したメンタルの話と、その対策について書きます。




 (この内容は以前に近況ノートに書いたものを加筆修正して投稿しております)

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