第4話:一平って呼んでよ。

「僕さ、おぼちゃんって柄じゃないし彩葉も家政婦じゃないんだからさ・・・」


彩葉は僕を見て、なんだよこいつ〜ってふうに目を細くした。


「私はおぼちゃまのメイドです、ぶつぶつ」

「じゃ〜なんてお呼びすればよろしいんでしょうか?おぼっちゃま」


「一平って呼んでよ?」


「呼び捨てでなんか呼べません、私」


「じゃ〜一平ちゃん、でいいじゃん」


「そんな即席ラーメンの名前みたいになんか呼べません、私」


「そんなこと言ったら呼びようがないじゃないかよ」


「おぼっちゃまでいいじゃないですか?なにがご不満なんですか?」


「おぼっちゃまなんて呼ばれると照れくさいって言うか、こそばゆいから・・・」

「名前で呼んでくれたほうがいいんだけど・・・」


「それって命令ですか?」


「命令なんかする訳ないじゃん・・・軍隊じゃあるまいしそれは個人の自由だよ」

「彩葉とは上下の隔たりなしでいたいんだよ」

「今のままじゃなんか主人と小間使いみたいじゃないか」


「あ、それよりチューのお時間です」


「え?またチューするの?」


「お嫌いですか?」


「あ、好きです」


な訳で俺はまたナメクジになった。


「ではそう言うことで、これからも、おぼっちゃまとお呼びします」


「え〜・・・まあ・・・いいけど彩葉がそう呼びたいなら」


「おぼっちゃま・・・やっぱりこれがしっくりきます私には」


「じゃ〜それでいいよ・・・無理に強制はしないいから」

「でさ、さっきの続きだけどぉ、彩葉はこのUSBの中に入ってるデータの内容

って知ってる?」


「ち〜っとも知りません」

「私が知ってるのは命をかけておぼっちゃまを守れとスケベなお父様から仰せ

つかってることと・・・あとおぼっちゃまからエッチがしたいって求められたら

抵抗することなく、お相手して差し上げるようにと仰せつかってます」

「まあ、それは時と場合によりますけど・・・」


「ああ、そうなんだ・・・え?エッチってなに?」

「お互い、まだ未成年なのになに言ってんの?」

「って言うか命をかけて僕を守るって・・・今の僕ってそんなに危険な状況なの?」


「USB持ってますからね・・・ですから私、片時もおぼっちゃまから離れませんからね・・・外にお出かけになる時も私と一緒ですから・・・逃げようとしても逃がしませんよ・・・私かけっこ得意なんです・・・50メートル1秒で走りますから・・・

逃げても無駄ですから」


「うそ〜もう世界記録更新じゃん・・・ってなんで僕が彩葉から逃げなきゃ

いけないんだよ、つうかそうなんだ?僕はいつも彩葉と一緒なんだ・・・」


「なにをニヤニヤしてるんです?」


「なんでもない・・・君といるとしょっちゅう腑抜けになりそうかなって思って」


「もうすぐお食事のお時間ですから、間食なさらないでくださいね」

「食ったら許しませんよ」


彩葉は子供にでも言い聞かせるように僕の頭を人差し指でコズきながらそう言った。


「食わないよ・・・ポテチなんか」


一平はまだ知らなかったが彩葉が一平に口うるさく言ったりパンツを履いてない

自分を見せたりハグしたりキスしたりするのか、その好意にはちゃんと意味が

あるのだ。


彩葉はスカートをめくるだけのただのエッチいメイドではない!!。

メイドである前に看護師・・・医学知識も持ったナースでもあるのだ。


一平はご飯を食べながら親父から受け取ったUSBをネックレスにして首から下げた。


「食事中にお行儀悪いですよ」


「いいじゃんこのくらい・・・うるさいな〜」


「うるさいですって?・・・尻の穴に浣腸しますよ」


つづく。



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ファム・ド・メナージュ *まじでエッチいナースメイド* 猫野 尻尾 @amanotenshi

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