sideナイト
この城に着いた瞬間から不安そうなシーラ。
きっとメイド達の事を心配しているんだろう。
そう思った俺はちゃんと説明した。
使用人はシーラの好きにしていい、生かすも殺すもお前次第。
大抵の女はここで罰を望む。
自分を貶したり蔑んだりした者へ罰を下してくれと喚くのが普通だ。
それなのにシーラはそんな事は一切望まなかった。
無欲で慈悲深い天使のような女だ。
とにかく、シーラの望みは全て叶うと分からせたい。
シーラにとって俺は利用価値のある人間だ、それさえ理解してもらえればシーラが俺から離れる事はないだろう。
恋人と引き離されたショックもあるだろうからこれからは慎重に囲わないとな。
そう思っているし分かっているのに、シーラをベッドに押し倒してしまった自分がいる。
「ナイト様…/////」
手を出すな、慎重になれ、頭で自分に何度も言い聞かせるが感情の方がどうにも追いつかない。
シーラが欲しい、シーラの何もかもを奪いたい、俺の物にしないと気が済まない、感情だけが暴走している状態だった。
「ナイト様…////近いっ…!!!
近いよ…/////ナイト/////」
シーラも必死になって敬語を忘れている。
それでいい。俺に礼儀なんかいらない。
「シーラ、ずっとそれでいい。
何も考えるな、俺たちの間に遠慮はなしだ。」
「で…でも…でも…/////」
でも?
シーラの小さな口は随分と理由を欲しがる。
シーラは俺の事を何も分かっていない。
もうこの際、分からせてやろうか。
俺がどんな思いでこれからシーラを囲っていくか。
気が付けば…
「ん゛っ…//////」
シーラにキスしていた。
シーラは何とか俺を引き剥がそうとバタバタしている。
そんな抵抗、俺にとっては無意味なのに。
このままシーラを暴きたい。
泣こうが喚こうが、俺のものにしたい。
名残惜しく唇を離すとシーラがこれまで見た事もないくらい真っ赤になっていた。
「い…今…/////き…キス…///////」
「あぁ、そうだな。」
キスで赤くなるようならあの男に勝ったもの同然だ。
今夜から俺の色に染め上げる。
何をしても俺を思い出すように調教して支配して……
あぁ、ダメだ。
楽しくなってきた。
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