第12話


夢から覚めてしまい、寝ずにいると


♪♪♪ー


「うそ…このタイミングで?」



突如変わった着信画面の文字には タクト


すぐに電話をとり


「ーはい、どうかした?…タクト」


「あー…寝てた?」


タクト…かな

ハヤトくんじゃ…ないよね?


「あ、寝てたんだけど、ちょうど今、起きて

うん、平気」


「そ……感謝してる、お前には」


「ちょ、ちょっとまって…タクト

ほんとうにタクトだよね?ハヤトくんってわけじゃ」


「はあ?ハヤトが寝たから電話できてんだけど」


これはタクトだ。まちがいない。タクトだった


「あ、はい。どうぞ続けて」


「…チッ」


「きにしないで…さ、どうぞ」


「…ハヤトが教室でてった時はもう駄目かと思った。また、あの頃に戻るのかって…でもハヤトはそうはなんなかった。お前のおかげ

マジで…感謝してる、ありがとな」


「いやいや、私はなんも」


「…で、リンカのことなんだけど」


「うん…」


「誰にも言うな。一旦」


「え?なんで?」


言っちゃダメなの?

言わなかったにしろ

リンカがその前にネタバレする…かもよ


「俺に考えがある…」


さすが自称天才


「わかった。タクトに任せるよ」


「…それでアイツの連絡先教えろ」


「アイツって?」


「アイツだよ、あの、黒髪の」


「ん?」


「チッ…リンカの幼なじみっつう女」


「あ、あーミヤビ?」


「そうそいつ」


「いーけど、ほんとなにすんの」


「…俺の弟にちょっかいだした仕置き」



「そ、そう」



少しだけ楽しそうに思えてしまい、ノってるタクトに少しひいた




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