ハヤトのはなし

「なぁータク」


「あー?」


「謝ったら…ゆるしてくれるとおもー?」


「…さぁー

どんな理由があったにしろ

クスリやっといてごめんで済むわけねーよ

俺だってまだ…そのことはアイツ関係なく許してねーから」


「え!?タクは許してくれたんじゃねぇの?」


「話は別だ…お前殴ったから、そこまで怒ってねぇけど…アイツらから殴られる覚悟はしとくんだな」


「はは…こえーよ、特にリュウのパンチは…いてぇんだよ」


「しらね…1発で済むといーな」


「はは…タク、フォローは…」


「するわけねーだろ…あ、来たぞ

クソガキだ」


「ほんとだ…コーーー!」


ハヤトの姿に立ち止まり…


「っ…う、う、ううぁああああーーーん」


走ってハヤトに抱きついた


「ははっコウただいま」


「ば、は、ハヤ、ハヤトざぁん…」


「昨日はごめんな、コウ

お土産買ってきたから…いっしょにたべよ?」


「ゔん…っ…っ…バヤト、ざんが…い、

も、もーあ、あえないって…た、ダグが…」


「おい、タク…そんなこと言ったのかよ

帰ってくるっつの」


「ははっ…そういった方が再会したときの喜びでかいかと思って……わり」


「いーよ、そんな気遣い

…コウ俺はどこにも行かないよ

ずっとコウといっしょにいるって約束したろ?…」


「ん…っ…」


「帰ろ…家に…

コウの話聞かせて?」


「ん…い、いーよ」


「…よっと」


ランドセルを背負ったコウを抱き上げ


「コウ、ちょっと重くなかった?」


歩き出した


「増えた…」

「育ち盛りだからなー昨日ももりもり食ったもんな」

「たべた…」


「ははっ俺がいない時でも食欲大勢、いーこと

コウは軽いからまだまだ余裕だなー」


「将来とんでもねーでぶになりそうだよ」


「女の子はぽっちゃりくらいがいーんだよ」


「どの口が言ってんだよ」


「…ハヤト、さん」


「んー?どした?コウ」


「おん、女といたの?」


「!?…1人だよ、俺はひとりで行った、1人旅行」


「ははっ…」


「ハヤトさんは…私のだもん…だれにも…わたさないもん」


「ははっそーだな…」


ーーー


ーー


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