第8話


「…リンカだったんだな、全部」


「…うん」



「もうわかった以上、アイツを仲間とは思えない。抜けてもらう。できればこの街から消えてほしい」


「…。」


「…俺は許すことはない。アイツはクソガキ狙ったんだから」


ハヤトくんは唇を噛んだ…


「もっと早く調べとけばこんなことにはなんなかったな…悪かった。ハヤトだけに背負わせた」


もっとはやく気づけていたら、ハヤトくんが傷つくことなかったのに


「で、でも、謝ってくれれば…俺は、べつに」


「許さない…アイツはハヤトだけじゃなくクソガキまで利用した…許せるわけねぇだろ」


「……そうだよな」


ハヤトくんは苦しそうに悲しそうに微笑んだ


ハヤトくんの天秤は、ずっとコウちゃんとリンカで揺れていた。傾かせまいとハヤトくんは頑張って…だけど、タクトの一言で天秤が一気に傾いた。いや、傾かせたんだ



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