第3話

タクト含めた3人でファミレスへ

タクトを正面にハヤトくんと2人で並んで座る


誰も話そうとしない沈黙の中だけど、気まずいことはない


隣のハヤトくんの言葉を待ってる

何からきりだそうか悩んでるんだろうな



「……これ、タクに」


ハヤトくんが箱をテーブルにおいた



「……ヒューガの」


そう、タクトのお土産に買ったのは

Hyugaのシュークリーム


タクトはシュークリームが大好物

特にここのシュークリームがお気に入りらしくゴマのシュークリームをタクトに買ってきた


「…そこまで…行ったのか」


ヒューガと聞いてタクトはうれしそうに口角をあげた



ほんとだいすきなんだね…よかったね

シュークリーム食べられて…だいすきなシュークリーム……ぷっ


そして、タクトがシュークリームを取り出した時バチッと目があった


「…はやく食わねーともったいねぇだろ」


保冷剤はいってますよ、そんな食べたいんだね、ぷぷぷー


笑った瞬間タクトに死ぬほど睨まれた


そして、ゴマがかかったシュークリームを頬張り、この上なくしあわせそうだ



「ニラさんにはちゃんとプリン買ってきたよ」


「リンリンか」


「そこが1番だろ」


リンリンとは

正式な名前はリンリンプリン


プリンだいすきなニラさんにはこのプリンがいいとハヤトくんに連れていかれた


ヒューガとは別のお菓子屋さん


Rindo MURASAKI



そこで、コウちゃんにはフィナンシェ

ニラさんにはプリンを買っていた


親と食べようと思い私も買った


「…ま、これならニラオヤジからなんもいわれねーだろ…で、紙もらってきたんだ」


「あぁ、ランカが持ってる

その話の前に、別の話を…きいてほしくて」


「…別の話?」


「あぁ、俺、前にー…」



タクトが最後のひと口を食べ終わると、ハヤトくんが話を始めた



今までのことを


どうして戻ったのか

2年前何を見たのか

それが…ただの思い違いだったということを…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る