第194話

「はい、ギョーザ」


カウンター席に餃子が並ぶ

ラーメンも食べ終わり

餃子に手を伸ばす


「じゃーいきますかー」


後ろから聞こえる声はハヤトくんたちで席をたつ音が聞こえる



「餃子うますぎー」

「だね、おいしすぎ」

「あと30個は入るわー」

「なつはほんとに食べそう」

「ははっ今度餃子パーティやろ」



「なつき、そのパーティ俺もいれてなー

今度の休み空いてますよー」

「は?呼ぶわけねーだろ、早くかえれ」

「なら、ヒロ呼んでー」

「チッ·····ハゲろ」


「ははっミヤは呼んでくれるよな?」

「·····リン、勝手に会話に入ってこないで」


「俺らも今度プレート持ってこようぜー」

「プレートある」

「リュウんちなんでもあるなー」



それぞれ話しながらお店をでていく


「ハヤトーいくぞ」


「あーうん、いくいく」



ハヤトくん最後か···

靴履いてるのかな


後ろの神経に集中させて

ハヤトくんの歩く音を聞いていく


後ろ姿くらい、みてあげても



ドボン·····「え?」


空になった器の中に麺が入ってきた


「え、たのんでな」


バッ·····と振り向いたら



「しらないおじさんからのプレゼント」


ハヤトくんと目が合った


怒ってる


一切笑わず、怒ってる顔だ



「あ·····」


「趣味わるくてわるかったな·····お前が見てたんだろ」


ハヤトくんはそのまま店をでていった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る