第187話
バタバタバタ·····階段を降りていく音がだんだんと小さくなる
「·····行っちゃた」
「ハヤト·····どうする?」
「···昼飯いこ」
「追いかける?」
「いや、俺がいったら余計悪化する
あれだけ言われちゃったらいけねーって」
「ははっハヤトズタボロに言われてたもんねー」
「ハヤトかわいそーに」
「ははっ·····しかたねーよ」
「じゃ、飯行くかーなんにしますー?」
「ま、待って」
階段を降り始める6人をミカンが止める
「ん?」
「その、止めてくれてありがと」
「べつに···殴られていたいってのよく知ってるし」
「でも、うれしかった·····あの、お昼いっしょに」
「なんで?」
「な、なんでっていうか·····その·····」
「うーん
俺のことモノ扱いする子とはたべたくないなー」
「っ」
「1回ヤったくらいで俺の女になったつもり?」
「そ、それは」
「噂広めんのべつにいいけどさ
前にも言った通り俺、付き合うつもりはないからね」
「わ、わかんないじゃん·····」
「あと、ラン····あの子にも謝んなよ」
「っなんでアイツに!
カエルをあげた子ってアイツなんでしょ
そんなに·····すきなの?アイツのこと」
「·····関係ない」
「あ、まっ」
「これから先あの子を傷つけんなよ
傷つけんのは俺だけで充分だから」
廊下から泣き声が響き始める
それを無視して階段をおりていく一同
「·····かっこいーねーハヤト」
「は?どこが?」
「やさしいしな」
「はは、ハヤトはいつでもかっけーよ」
「はらへった」
「面白いもの見れるしね」
「そーか?」
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