第160話
ハヤトくんを追って着いた場所は屋上だった
少し離れた場所に何人かは座り、好きな時間を過ごしてるようだ
「·····」
何も話さないハヤトくん
何を考えてるの?
うそだ·····なんとなくわかる
ハヤトくんの話したいことがわかってしまう
逃げ出したい。ききたくない
ハヤトくんは私と目を合わせると切ない表情を浮かべる
「····呼び出して、ごめん」
「べつに、へーき」
「言わなきゃって思って」
「な、なにを…?」
「俺のこと好きになってくれてありがとう」
これはきっと世界一つらいありがとう
「俺の事わかってくれて、理解しようとしてくれて、俺の味方になってくれて、今までちゃんと言えてなかったから」
「い、いーよ。改まっていわなくても」
「····俺は」
「っ…いわないで」
「お前の気持ちにこたえることはできない
これから、さきも·····ずっと…だから」
フラれるのはいい
だけど、だけどこれ以上はいわないで
「友達やめる」
「友達やめるなんていわないで」
聞きたくなかったのは、この言葉
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます