REroad 怒灯の扁②完

第136話

「そう···だろね

ハヤトくんはコウちゃんをとるでしょ

どんだけみたきたとおもってんの」

「ははったしかにずっとみてるもんな

で、どーすんの？

このまま避けられてさ」

「私、避けられてんの？」

「うん、ハヤト教室いこうとしないし」

「えっ、来てるの？」

「ハヤトくんきてんだ！」

「遅刻してきたっぽい

さっき会ってきた」

「そっか…」

「くる？視聴覚室」

「い…かない」

ほんとは行きたいけど

タクトさんがいる前ではいえない

友達でいたいなんて

「ふーん

俺としてはどっちでもいいんだけどね

友達でいよーと、やめよーとさ

あ、そーだ

俺にしとけば？」

「は？」

なにいってんだコイツ·····

「俺とつきあえばハヤトのそばいれんじゃん」

「そんなことできるわけないでしょ

私はハヤトくんのことがすきなんだから」

リンカのことを好きになんてなれるわけない

眼中にないわ

「ははっそーいうとおもった

ハヤトのこと図太く好きでいなよ

じゃ、俺行くから

告白以上の面白いこと…期待してるー」

「期待するなっ」

リンカはそのまま視聴覚室に向かい

3年の廊下を歩き出した

「·····ありだと思うな」

「は？マユちゃんまでなにいってんの？」

「だってイチハラくんかっこいいし

優しそうじゃん」

「ないない

優しい？

からかってるだけでしょあれは」

「そーかなー

ランカがその気ないなら

私が狙いたいよー」

「え？

マユちゃんトラくんは？」

「言ってなかったよね

もうどうでもいいんだー

トラくんのこと」

「えぇ！」

「ユキヒロの件で気まずくなって···

冬休み何度かあったけど、アイツの悪いところ目に着くようになっちゃってさ···」

「そうだったんだ

ごめんねマユちゃん」

「ランカが謝る必要ない

アイツ食べ方汚いし、背も低いし、雑だし···

なんで好きだったのか自分でも謎」

「あははっもうそれ悪口じゃん」

「やっぱり一緒の高校がいーよ

近くにいたのに気づかなかったー」

「それがリンカ？」

「·····かも！」

私たちは飲み物を買い終え、

教室へ帰って行った