第70話

「ひ、ひかないで」


「…」「…」


「…す、ストーカーでは決して」


「それはわかる」

「あんな教室の中、あんな告白する子がストーカーなんてするわけないよね」


い、い、いい人たちだ


「あれはすごかった」

「あんなにハヤトのこと好きなんだねー

愛だねー」


「あれはほんとすいません

夢中で我をわすれてました…」


「んで、あれからしばらくたったけど」

「なんか進展あった?」


「いや、とくになにも…」


あんなこと言った手前メールも恥ずかしくなってしてないし、話すタイミングだってなかった

ハヤトくんはいつも誰かと一緒にいるし1人になる時なんてない


6人の中に入って話かけるなんてとてもとても


「…口だけかよ、だっせ」


「早く話しかけないと

ハヤトあの告白忘れちゃうよ」


「うっ…た、タイミングが…」


「そんなん見てたなら分かってることでしょ

タイミングないからクラスまできてあんなこといったんでしょ」


「うっ」


「まーハヤトは1人にならないからねー」


ハヤトくんと友達になるなんて簡単な話じゃない。難しいことを私はいってしまったんだ


2人は私の顔を見て何やら考えてる模様

ふたり顔をあわせて


「…飲み物おごって」

「とりあえずー自販機行こうか」


「…へ??」


ふたりは私をひっぱり学校に1つしかない自販機までつれていく

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