第5
まだまだ聞きたいことがあったけど…
「ううう…は、吐く」
「はあ?!ナツキ、今までどんだけ食って」
「なっつんトイレ!トイレ!!我慢できる?」「水いる?」
私たちの真剣な話をよそにずっと食べていたなっつんが初のギブアップ
キョウヤさんに連れていかれトイレへ...
気になる話は一次中断だ
「…ハヤトくんが考えてること、わかる」
ハヤトくんは私の言葉に驚いたけど、すぐに微笑んでスイレンを見つめた
「…気品があって、いつも凛としてて…大人っぽくて…そんな子を…なんでもっと…大事にできないんだろ」
「うん。大人って…組長って…なんなんだろうね」
今だってスイレンはマユちゃんのボケに突っ込み、呆れて…ふっと笑って…
まだ15歳のスイレンはあまりに重いものを背負っている
私たちができること、少しずつ探していこう
「…それより、遅くない?」
なっつんとキョウヤさんが戻ってこないことに疑問を抱き、ハヤトくんの催促のもと、私はトイレへ向かった
「もう言わねーよ。生きのいい犬を手に入れたんだ」
角を曲がればトイレ…その1歩手前で止まった
「イチハラリンカ…っすか」
この声はキョウヤさんとユウジンの声だ
「はぁ。そのせいでうちがどれだけ迷惑かかったかわかってますか。ほんと、めんどくさいことを持ってきましたね」
「それはお前も同罪だろ。あの場にいたんだからな」
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