第38話
「だから、逃げてないって…裏からの方が近いだけ」
「ふーん、ま、いーや…飯いくぞ」
「いくわけ…連絡もろくにしなかったくせに」
「ナツは連絡待ってたんですよー」
「あー…するって言ったけど…学校いけば手っ取り早いと思ってな」
うわー…ほんと自由。断られるとはおもわないんだろうか
「…で、連絡待ってたんだーナツキチャン。悪かったよ。忙しいんだ若頭は」
「待ってません」
「ははっ…なら、かわいーのみれたし」
「は?」
「お前らもこいよ…なんでも食わせてやるよ」
キョウヤさんが私たちにいった
二人を邪魔するのも気がひけるけど…
「はあ?だからいかない」
「いくいくー!」「いきます!」「やった!」「キョーヤさんすきー」
おいしいもの食べたい
私たちだってまだまだ花のJKですから
「は?みんな、なにいって」
「え、いこーよ」
「たべたいたべたい」
「ひさしぶりじゃんご飯」
「えぇ!ちょ、ウチはいやだってば…」
キョウヤさんはじっとなっつんをみつめて…
「……肉」
「!」
「…ハラミ、和牛…霜降り…」
「っ…」
「タン…すきだよな…」
「…べつに」
「もちろん、食べ放題じゃねーぞ」
「…。」
「ナツキがこねーなら、俺らだけで焼き肉に」
「っ…さ、財布空になるまで食ってやる」
なっつんが折れた
捨てぜりふをはきながら、車へと乗り込んでいく
「はっ…してくれよ…ありすぎてこまってんだ」
私たちが車に乗り込もうとしたら…
「…ユー、無視よ。無視」
「挨拶しとかねーとあとで怒られるんすよ」
スイレン、ユウジンがバイクをひきながらやってきた
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