第26話

お弁当食べ終え、喫煙組がタバコを吸いはじめた



それを私とマユちゃん、なっつん…リンカの四人でフェンスによりかかりながら待った


…ん?


リンカ?


あなたも愛煙家でしょ?


「…リンカ、タバコやめたの?」


隣に座るリンカに話しかけた


「やめてなーい。これからアキんとこいくからアキの目の前で吸ってやろうと思って」


「あはは…サメジマ、タバコやめろとかいわない?あ、吸うんだっけ?あのこも」


リンカの彼女、サメジマアキ


一時期学校こなくなったときがあったが今はちゃんと毎日きてるらしい2年生。いや、1年か


「やめたよ…だから、俺もやめてっていうからあえて目の前で吸う嫌がらせ」


「うわー…」


陰湿。彼女に嫌がらせすんなよ


「おもしろいよ…あっちも吸いたいの我慢してっから…顔が…くくっ…あーかわいー」


「サメジマ、かわいそ」


「いーのいーの、アキもたのしそーだし

からかいがいがあんだよ」


これがリンカなりの愛情表現

リンカも前まではひねくれていたけど、やっと落ち着き…今はサメジマのことをちゃんと


うれしいよ。子がまっとうに育っていくのを喜ぶ親の心理として





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