第21話

爆発したようになっつんが声をあらげていった


「いつか、いつかくるかもしれないじゃん

いままでのことを後悔して…ごめんって。そんでウチだけをみてくれるかもしんないじゃん!!」


ものすごい勢いで話すなっつんに思わずたじろぐ

 

なっつん…もしかして…好きだと認めようとしないのは


「ナツ…」


なっつんははっとしたように


「…あ…ごめん…忘れて」


なんとなくを感じたのは私だけじゃなかったらしく


マユちゃんが


「…ナツが…すきだって認めないのって…まさか…シュウがかわるのをまってるから…とか?」


「そ、そんなわけないじゃん…いーよ、この話は。お昼いこ、天気いいし…屋上いこ」



なっつんはランチセットを片手に足早に教室をでていった



…ぽかんと取り残された私たち

なっつんのでていった面影を見ながら



「…そっちか」


「だから…認めようとしないんだ」


「待ったとしても…アイツはかわんねーよ」



待っていたらシュウくんはなっつんだけをすきになるのか?それはいつ?ほんとにくるのか、こないのか


それはシュウくん次第だけど…ごめんだけど、とてもくるとはとても思えない


でも、未来は誰にもわからない



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