第17話

放課後になり、下駄箱へ


3年A組は下駄箱に一番近い

近いからか私たちが一番最初に下駄箱へついた


靴を履き、校門へ向かおうと目をむけた瞬間


「「「あ!」」」


校門に黒のジープが停まってた


すぐに私たちは…



「なっつん!お迎え!お迎えだよ!!」

「イケメンはもつ車さえイケメンだー」

「あの車、タツヤ買ってくんないかな」

「ナツ、走るよ!」


「いや、ウチに会いに来たわけでもないでしょ。約束してないって」


「ナツにきまってんじゃん」

「ほら、いこ」

「挨拶しにいかないと」

「だよね、とりあえず挨拶はしないとね」


強引になっつんの手をとり、車のもとへ…



私たちに気づいたのか、キョウヤさんは車からおり、髪をかきあげた。かっこいい仕草だこと


「…キョウヤさん、おひさしぶりでーす」

「キョーヤさん、今日もいけめんですね」

「キョーヤさんげんきでしたかー?ナツが連絡くれないから心配してました」

「キョーヤさん。ナツ、つれてきましたよー」



冬休みあけに私たちみんなをご飯につれていってくれたこともあって、マユちゃんたちはすっかりキョウヤさんに懐いてる


キョウヤさんの兄貴肌は、私たちにまで好感をあたえた



「おう…ナツ心配してたんだ?ふーん」


キョウヤさんの目にある1本の刀傷からなっつんを見つめる。勝ち誇ったように笑うその仕草に私までやられてしまいそう


「別に待ってなんか」


「…暫く仕事忙しくてな…やっと時間できたんだ。悪かったな」


「…。」


「飯でもって思ってたんだが、先約あった?」


「あー、うん」

「とんでもない…ないない先約なんて

どーぞつれてってくださいよ」

「そーですよーいっぱい食べさせてやってください」

「なっつん、おなかぺこぺこっていってました!」


「いやいや、今日はこれからみんなでハンバーガーたべるって言ってたじゃ」


「今日の気分は…中華だな…チャーハン、ギョーザ、小籠包、サムギョプサルうまいぞ」


「…ぷっははっ…サムギョプサルは韓国でしょ」


なっつんが笑い、それをみて微笑むキョウヤさん…なんて…なんてお似合いな二人なんでしょうか


「…おひさしぶりです。キョーヤさん」


ふりむくと、ハヤトくんたちがやってきていた

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