2
第17話
放課後になり、下駄箱へ
3年A組は下駄箱に一番近い
近いからか私たちが一番最初に下駄箱へついた
靴を履き、校門へ向かおうと目をむけた瞬間
「「「あ!」」」
校門に黒のジープが停まってた
すぐに私たちは…
「なっつん!お迎え!お迎えだよ!!」
「イケメンはもつ車さえイケメンだー」
「あの車、タツヤ買ってくんないかな」
「ナツ、走るよ!」
「いや、ウチに会いに来たわけでもないでしょ。約束してないって」
「ナツにきまってんじゃん」
「ほら、いこ」
「挨拶しにいかないと」
「だよね、とりあえず挨拶はしないとね」
強引になっつんの手をとり、車のもとへ…
私たちに気づいたのか、キョウヤさんは車からおり、髪をかきあげた。かっこいい仕草だこと
「…キョウヤさん、おひさしぶりでーす」
「キョーヤさん、今日もいけめんですね」
「キョーヤさんげんきでしたかー?ナツが連絡くれないから心配してました」
「キョーヤさん。ナツ、つれてきましたよー」
冬休みあけに私たちみんなをご飯につれていってくれたこともあって、マユちゃんたちはすっかりキョウヤさんに懐いてる
キョウヤさんの兄貴肌は、私たちにまで好感をあたえた
「おう…ナツ心配してたんだ?ふーん」
キョウヤさんの目にある1本の刀傷からなっつんを見つめる。勝ち誇ったように笑うその仕草に私までやられてしまいそう
「別に待ってなんか」
「…暫く仕事忙しくてな…やっと時間できたんだ。悪かったな」
「…。」
「飯でもって思ってたんだが、先約あった?」
「あー、うん」
「とんでもない…ないない先約なんて
どーぞつれてってくださいよ」
「そーですよーいっぱい食べさせてやってください」
「なっつん、おなかぺこぺこっていってました!」
「いやいや、今日はこれからみんなでハンバーガーたべるって言ってたじゃ」
「今日の気分は…中華だな…チャーハン、ギョーザ、小籠包、サムギョプサルうまいぞ」
「…ぷっははっ…サムギョプサルは韓国でしょ」
なっつんが笑い、それをみて微笑むキョウヤさん…なんて…なんてお似合いな二人なんでしょうか
「…おひさしぶりです。キョーヤさん」
ふりむくと、ハヤトくんたちがやってきていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます