第15話
「あーちょっとまってよ、みなさーん」
「まだ、なんかあんのかよ…」
「気になることあって…ハヤトさん?先輩?」
「呼び捨てでいーよー」
「いやいや、そんなわけにも…んーなら、ハヤトくんで…タクトくん…たっくんでいーすかー?」
「ぷっ…」
「あ?いいわけねーだろ」
「今年の1年。E組の女の子って知り合いっすか?」
E組に女の子…なんら普通のことだが、ここは違う。私たちの学校はAからEにわけられクラス替えはない。そしてAからEに向かうにつれ悪い人たちは増えていく
2年、3年のD.E組に女の子はいない
それなのに今年はE組に女子が1人だけ入ってきた
「あー…知ってるよ、な?タク」
「まぁ…南蛇ヰのご令嬢だ」
「へーやっぱり、噂は本当だったんだー
蛇尾睡蓮って…ヤクザの」
「…私が…なに?」
細く凛とした声が突然割ってはいってきた
振り向くと声の主は私も知ってる夏にあったスイレンさん。その隣にはアイマスクの代わりに白地に黒のラインが入った手拭いを頭に巻いてるユウジンが眠そうにあくびをしてる
おひさしぶりの登場だ
「…スイレンさん、ちわっす」
「ども」
ハヤトくんとタクトが挨拶をする
そんな2人をちらりとみただけでスイレンさんは無視
「…あー…どーも」
眠そうなだるそうなユウジンも相変わらずだ
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