第14話

「は?」「ん?」


「っ…ちげーよ、ハヤトはこっち」


「ははっどーも」


ケイトくんが慌てて隣のハヤトくんを紹介した


「そっちはタク…写真みせたことあったろ」


「そだっけ?おぼえてねーや

家でいつもハヤトは輝いてる、かっこいい、すげー、かっけーってうるせーからてっきり」


「おいシン!い、言うなよ!!ばーか」



いいところついてますな。ケイトくんよ

そうなんです。ハヤトくんはいつもかっこいい



「ははっ照れるー」


「…てことは、俺はハヤトよりかっこよくみえたってことだよな」

「いや、髪色でしょ」「うんうん」


ケイトくんったらハヤトくんのことだいすきだなーって思ってるとヒロちゃんが切なげにケイトくんをみていた


「ヒロ、ちゃん?」


私の問いかけにはっとした様子で



「っ…ん?ランランどした?」


「あ、ううん…なんでもない」


「ぅわっ…びびったー…ヒロさんもいたんすね」


愛想笑いのシンくんに冷めた表情みせたのも一瞬


「…シンクン、気づいてたでしょ。ひさしぶりだね。大きくなったね」


「「「!?」」」


ヒロちゃんの豹変に言葉を失った


さっきはくそ生意気なやつだって…どうした?ヒロちゃん


「はは…そっすね…っ!?」


シンくんがなっつんを2度みした


「い、イト!だ、だれ?この人、すげー美人」


なっつんに釘付けなシンくん


「と、年下ありっすか!!姉さん」


「聞けや」

「ははっきりかえはえー」


なっつんはシンくんの勢いに驚きはしたもののすぐにばっさりと


「ない。」


にっこりとわらって答えた



「くっそー…俺があと2年早くこの世に誕生していればミカサとエレンの関係になれたのに…この世界は残酷だ」


そういいながらシンくんは地面にひれ伏した


ミカサ?エレン?



「…大丈夫?弟くん…」

「気にしなくていーよ。コイツアニメオタクシン、もーおれらいくからーじゃーな」


ケイトくんはゲーマーでシンくんはアニメオタク。血の繋がりってやつか



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