小説の未来と流通の国際化
本稿で紹介したようなテクノロジーの活用により、翻訳の壁がぐっと下がり、個人での海外への作品配信が可能となってきました。
その結果、以下のような革新が生まれてくると思うのです。
⚫︎従来
国内の出版社が製本→出版社が翻訳→海外展開
⚫︎今後
書き手がセルフ翻訳→海外展開
このような基盤が整ってきている気がします。
とはいえここまでは、個人によるデジタル配信のみです。
そこからさらに展開が望めると思います!
⚫︎inkitt での展開
inkittでは、AIによってGalateaという、上位のコンテンツリーダーアプリに展開されます。
ここからさらに目立つものが、ドラマ化や出版につながってゆくのでしょう。
さらに、日本への逆輸入などがされるかもしれないですね。
ぜひ国内でも、inkitt などに対抗するため、新しい出版形態やメディア展開に対応したプラットフォームがあればと思います。
inkitt 以外でも、英語翻訳された原稿があれば、個人作家による世界展開について可能性が広がりますよね。
これは直接的な小説出版というよりも、ドラマなどの原作としての提供や、本格的な翻訳の前の体験版みたいな扱いかもしれません。
それに海外では、小説についてはコンテスト方式ではなく、エージェントが出版社に売り込む形で新人作家を引き上げる方式になっています。
自信のある英語原稿ができたら、現地のエージェントに直接送ってみるのもよいかもしれません。
こうなれば、国内の文学賞でダメだった作品も、翻訳によって復活できるかもしれません。
ちなみに、実際にGalateaを触ってみると、たしかにテキストと連動した音声再生などはすごかったです。
テキストをスクロールしてゆくと、読んでいる場所に応じた効果音やBGM的な音が流れてくるのです。
そのうち、映像やにおいなども連動したり、本文すらリアルタイムタイムに書き変わってゆくかも、、コンテンツとはなんだろう。
Galateaで扱っているコンテンツは、エロやイケメンもの、獣人ものなど、いわばテンプレや直接的な快楽追求ものが多く、この点は偏っていると感じました。
(直接的収益が見込める、AIの評価が高いものなのか)
テクノロジーは常にアダルトや軍需産業によって引き上げられるので、こういった基盤から、全年齢向けの新たなカルチャーが生まれてくると考えるべきか、、
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