第3話 完全にとばっちり
時代があっちゃこっちゃになって申し訳ないですが、2人目は支店長の陰謀によりシステムのリニューアル部署に送り込まれたときの係長です。で、この上司には放置プレイにされたんですけど、さらに私のことを裏でボロクソに言ってたんですよ。仕事ができないとか、素直じゃないとか。まあ、そんな感じで。素直じゃないのは認めるけど、そもそも仕事割り振ってないじゃん。
それで、なんで裏で言っているのに私が知ったかというと上司のさらに上司の課長が私にバラしたから。課長がどうしてそんなことをしたのか、そのこと自体もよく分からんのですが、たぶん、私の上司と反りが合わなかったんだと思います。いやあ、人間関係って恐ろしいですよね。本当のところは不明ですけど。
とりあえず、私の上司だった係長ですが、今の私目線から見てまるでダメですね。だって、若手職員の育成ということを全くやってなかったですもん。指導が面倒で部下を放置しておいて仕事ができないってさあ。なめとんのか。まあ、仕事は自分で探すもんだとかそういう昭和的な価値観の持ち主だったのかもしれませんけど。
それで、数年後にそのときの職場の先輩と飲む機会があったんですけど、衝撃の事実を聞かされました。私の上司と同じ係の先輩職員が不倫してたそうです。
「お前知らなかったの?」
全く知りませんでした。
そりゃあ、常に2人だけで行動して私を除け者にしたわけですよ。職場で人目を忍んでイチャイチャしようというのに私に張り付かれたら邪魔ですもんね。エグイ、エグすぎる。まあ、決して私も優秀な職員とはいいがたかったですけど、不倫のために部下を干し上げるってありなんですかね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます