第2話 入社試験で不正を疑われたの巻
さて、1人目の上司は以前別の会社に勤めていた時の人です。私が新卒で入った会社ですね。折角の新卒カードを使って入った会社ですが、結果的には色んな所で肌が合いませんでした。まあ、私がコミュ障だったせいもあるということは認めます。で、半年もたたずに本社から工場に飛ばされました。
他にも色々と思うところがあって退職したいということを申しでたのですが、誰も慰留してきません。あ、関連会社の役員さん1人だけは一応引き留めてくれたか。そんなもんかなと思っていたら、元上司だった本社の係長から呼び出されます。ひょっとして、形だけでも慰留するのかなとちょっとだけ期待して出かけていきました。
で、会議室に連行されて開口1番に出てきたセリフが「お前、入社試験でどんな不正したんだ?」です。とっさのことに、ほえ、とか変な声がでましたね。まだ純真で若かったから、その後は必死に否定しましたよ。今なら席立って帰るか、胸倉掴むぐらいはしますね。さすがにこのセリフは酷い。
まあ、入社試験で受けた私のSPIの結果が2項目とも70超えていたのに仕事ではポンコツだったのでそう思ったんでしょうね。それにしてもねえ、もうちょっとこうオブラートに包むというか聞きようはあると思うんですけど。そういうとこだぞ。向こうからしたら、ゴミが何言ってやがるってことでしょうが。
結局その人から慰留されることもなく話は終わりました。ちなみに私の送別会にも来なかったです。送別会自体が公式なものではなく、一般職のお姉さま方が私を憐れんで開催してくれたものでしたけど。それにしても義理とかあるでしょうよ。まあ、辞めて正解だったとは思ってますので、もう恨みはないですけど。嘘です。何か機会があったら仕返ししてやろ。
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