クソ上司列伝
新巻へもん
第1話 口は禍の元
ども。
新巻へもんです。
私は現在は元気に窓際社員をやっていて、ほとんどもう怖いものがない状態です。別にやりあうならそれでもいいけど、あんたのキャリアも潰すよ、ってな感じでね。ただ、そんな私にも当然若い頃はあったんですよ。紅顔の美青年だったとは言いませんが大人しい好青年(自称)だった頃が。でね、色々な上司がいたんです。もちろん、それには当たり外れがあるわけですが、そのうちの外れの精鋭をご紹介しようというのが本作です。
そんな非生産的なことを書いてどうすんだという気もします。まあ、既に社会に出られている方は、あるあると思って頂ければ結構ですし、学生の方は恐れおののいてください。ぶっちゃけね、超優良企業に入っても直属の上司がクソだと会社生活は暗黒時代になりますよ。
早速悪口を書き連ねていこうと思うんですが、それだとフェアではないので、記念すべき1人目をご紹介する前に、私のダメっぷりというか若気の至りというか、お寒いエピソードからご紹介しますね。
弊社に入りたてでまだ私がピヨピヨしていた時分のことなのですが、通勤時に支店長と同じバスになったんです。まあ、こっちは新人ですから、気を利かせて支店長は色々と聞いてくるわけですな。同期が配属後2日目にしてバックレたという話も伝わってましたしね。仕事に慣れたか、とか、そんな類のことです。それで、何かの流れで支店で使っている業務システムのことが話題になりました。
で、私は調子に乗って、システムのダメなところとか、不満なところを目一杯しゃべったんですね。ほう、とか、ふーんと相槌を打つ支店長がその後何を言ったと思います? 正解は……じゃじゃん。
「そのシステム作ったの俺なんだよね」
駅に着くまでの時間が長かったですねえ。いや本当に。相対性理論を肌でひしひしと感じました。
で、次の人事異動で私がどこに行ったでしょうか。はい、そのシステムのアップデートをする部署です。くそ、やりやがったな、って気分でした。支店長は笑顔で頑張れよ、って言ってましたけど。こっわ。会社って本当に怖い。まあ、本件は自業自得なので支店長をクソ上司認定はしません。したら私がカス中のカスになりますからね。
というわけで、次話からクソ上司をご紹介していきましょう。
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