夢4
市役所か病院みたいな弾力のある床と無機質な壁に囲まれたネズミ色の廊下を1人歩いていた。いつものことながら僕の夢は一人称で、体は動かせないし、なんの感覚もない、ただ感情は湧く、椅子に縛られて映画を見せられているような感じがした。
しばらくして丁字廊下に差し掛かるとその真正面にある扉に手をかけた。本が積み上がって出来た塔が出迎えると、部屋は右奥へ長方形に伸びて、同じ塔が壁に沿うように浮かび上がった。どれもテカテカとして新品らしかった。するとビルの影をなぞった夕陽がブラインドの隙間から縞々に揺らいで見えた。
激しく視点が揺れる、残像を引き伸ばして、視点にこびり付き、吐き気がして、俯いた。
気づけば近所の護岸の上に僕はいて、三階建てほどのビルを見上げた、ここがあの部屋だとわかった。
瞬き1つするとその部屋に誰かといた。誰かの声は聞こえても姿は見えない。本の党が視線を遮って、僕は胡座をかいてある本の包みを破り読み始めた。真っ白なページが無限に続く。すると脳捕まるよ"と声が聞こえ、脳内で私が警察に手錠をかけられ、パトカーに乗せられるのが分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます