夢 2
今日の夢はひどい悪夢だった。
記憶が曖昧だけど書こうと思う。
気づくと実家の和室、ひとりで寝ている私が映った。
私の夢は映画みたいな第三者視点でいつも見てしまう、自分に視界になるのはほとんどないし、そうなったとしても短い数秒の間だけだ。
目を覚ますと畳の部屋にいた。ただ実家とは様子が違う、周りに人影がいる。私は起き上がって部屋を出ると、煤けたグレーのタイルに囲まれた広大な玄関が出迎えた。何かに気づいた私は急いで部屋に戻ってみた、すると側面の通気口、人がやっと通れるほどのところから、人が突き破ってきた。そこから出てきたのは中学生時代、一個上の男の人達だった。「戦争が始まった。戦わなければならない。」こんなことを言う。すると脳内に戦争の開始を告げるテレビ画面が映った。それには次々と車や軍艦に注ぎ込まれる人々が映っている。
気づけば私は今度は軍艦の甲板のようなところで手すりに持たれていた。見回すと私の他になぜか車椅子の老人達が列をなして私の方を向いている。
突然、老人の後ろに並んだ軍服姿の男が車椅子をひとつ押し始め、そのまま走り出した。車椅子は柵のないところに突っ込んで年寄りはそのまま海面にまっさかさま落ちていった。私は海面から目を離さないでいると、黒い卵型の影がこちらに向かってくるのが見えた。 「惜しい、行き過ぎた。」、背後から大きな声が聞こえた。
その時、私はなぜ年寄りがこんなにいるのかが分かった。
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