第9話

瑠千亜が「こいつら」と言って指を指した先には、優先輩も含まれていた。


「瑠千亜さんと優先輩と……あと誰が行くんですか?」


五郎ごろうはやと。」


「マジすか!なんすかその合コン!レベル高すぎじゃないですか!」


「全員めちゃくちゃイケメンじゃないですか!女の子のレベルも高いんですか?」


「写真見る限りは皆可愛かったよ。」


「うわいいなぁ!」


「行きたいって思ったけど、冷静に考えたらそんなレベル高い合コンに俺が行っても浮くだけだわ。」


「それな?羨ましいけど先輩たちにしかできないっすわ。」



後輩たちに持ち上げられて鼻を高くしている瑠千亜を見て、俺はなんだか複雑な気分になった。



(……確かにこいつも優先輩も……それに五郎先輩と隼先輩も……みんなかっこいいんだよな。)



瑠千亜が合コンに連れて行く言っているメンバーは、全員1年のときから団体メンバー入りしている"バケモン"だ。


特に、隼先輩と優先輩のペアは個人戦で全国大会で3連覇している。


ただでさえテニスの実力が凄いのに、その4人は揃うとまるでアイドルグループで集まっているかのように全員見た目がいい。


瑠千亜以外は身長も高いし、鍛え抜かれた体でスタイルも良い。


そんなわけで、その人たちはテニス部どころか、学校中の人気者かつカーストトップの4人組だ。

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