第7話(③ー3)『シリアスの涙のわけ、教会での決意』
夜空には
ヴェルダーは、シリアスの父・ダークス王が若い時から王に
ヴァルダーは、
「ハルデン家の
彼が言い放つと、若い騎士は
昼間、教会の
「シクシク……シクシク……」
マリア
礼拝堂の入り口に立ったヴァルダーは、口をへの字にし、
「シクシク……シクシク……」
灯りの元に立ったヴァルダーは、
「
ヴァルダーがみると、シリアスはベンチにうつ伏せになり顔を
ヴェルダーの
「アムの
シリアスは、結婚式でアムの唇を先に奪った景男ことポジラーに、
ヴェルダーは
「若様、もう泣くのはおよしなされ!」
すると、
「どぼじでー俺様ばかり、
すると、ヴォルダーは、シリアスの
「ほーれ、若様。高ーい、高ーい。若様は、いつか立派なヴァルガーデンの領主になられますぞ!」
火に油を注いだ。シリアスは、
「ヴァルダーのばがーーー!」
持ち上げられたシリアスは、子供が
コンコン!
教会のドアをノックする音が聞こえた。
ヴァルダーが、シリアスを床に降ろして、「何事だ?」と怒声を発した。
ガチャリとドアが開き、騎士団員が
「
「アリステロスが参ったか、どうされます若様?」
シリアスは、今の今まで赤子のように泣きじゃくっていたのがなかったように、切れ長の冷たい一重を騎士団員に向けて言った。
「アリステロスは、なんと?」
「はっ、アリステロスは、姫様の
ヴァルダーが、シリアスを力強く見つめて、「若様、勝負はまだついておりませぬな!」
「うむ!」
シリアスは、ヴァルダーに力強く頷き返した。
「ポジラー様~、ポジラー様~……」
その頃、ハルデン家の屋敷では、結婚の喜びでアムが景男を引っ張って、屋敷を案内して歩いている。
バンッ!
「あれが、お
と、アムは肖像画を指差して、ウウウ……と、突然、景男の肩で涙ぐむ。
「うえぇぇぇーん」
アムが大声で泣き出した。
ビリッ!
アムが、泣き出したと同時に、景男の肩口に電流のようなものが流れた気がした。
「痛い!」
景男は、思わず呟いた。
「うえぇぇぇーーーん、ポジラーが、私をイジメるーーーー!」
ビリッ! ビリビリッ!
景男の肩に、電気マッサージ器をぺちゃんと貼り付けて、いきなりメモリを強にされたときのような痛みが走った。
バケツをひっくり返したようなハルデン家の屋敷は、壁面に
景男は、リアクション芸人のように、
一階まで、落ちた景男は
つづく
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