第3話(①ー3)『伝説の男ポジラー』
シリアスの去った教会は、景男を伝説の英雄ポジラーとして、疑わないアムが腕を取りべったり張りついている。
それを見た、家宰のアリステロスが苦言を
「アム様、アクシデントとは言え、シリアス様がおっしゃる通り、どこの馬の骨ともわからぬポジラー様らしき方を、
アムは、唇を奪われたことで、すでに心を決めている。さも、
「私は、ストロンガー家から長きに渡り独立を保ったハルデン家の一人娘です。いくら父と母を
と、景男の腕に胸を押し
景男は、
知らず知らずのウチに鼻の下が伸びている。
それに気がついたアムは、いきなり景男のだらしない
「ポジラー様、そのだらしない顔はなんですか!」
と、コロンと山の
景男が、アムの変わり身の早さに
「うむ、確かに、ハルデン家に伝わる初代ポジラー様の肖像画によく似ておられる。少し、うかがいたいが、そなたどこの者だ?」
そういわれても、景男は、通いなれた道の角を曲がると、通り道のマンホールに落っこちたらここに来てしまったのだ、理由など知る
「う~ん、俺は、景男。しがない男です。アムさんでしたっけ、先程から、俺のことを伝説の英雄ポジラーとおっしゃいますが、そのポジラーはどんな人物なのですか?」
と、
アリステロスが、手に持った
アリステロスが杖を動かし映し出したホログラムを移動すると、ポジラーの孫にあたるアムの父グレゴールの肖像画にもその面影が垣間見える。
景男との一番の違いは、小領主とはいえ30人の兵と、1000人ほどの
アリステロスが、景男を頭の先から足の先まで見定めて言った。
「先ほど、シリアス様との
とアリステロスが
「もう一つ、くわしくポジラー様の
とアリステロスに言われた。すると、景男に
つづく
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