第2話(①ー2)『一対一の決闘、景男の覚醒』
「景男だか、ポジラーだか知らぬが、お前も男なら剣を
と、景男の足元に剣を
足元に、剣の
しかし、剣を握った景男は、重い剣が、どういうわけか小枝を振るように軽く振れる。人生において
重たい剣を小枝のようにあつかう景男を見たシリアスは、いきなり、抜刀し
「マジで、切れるやん!」
景男は、引き
シリアスは、さも当たり前のように言った。
「当たり前だ、私は、こう見えても我がヴァルガーデンNo1の剣士なのだ。どこの馬の骨かもわからぬ怪しい男に負けるわけがない。さあ、この
そう言って、シリアスは、景男に
カツン、カツンと、剣を交えるシリアスと景男であったが、シリアスの捨て身の一撃を、いともたやすく跳ね上げて、シリアスの刀を
シリアスの剣はクルクルと回って、教会の床に
「そこまでにございます」
今まで、アムの
アリステロスは、床に尻もちをつくシリアスと、剣を手持ちぶたさにどうしたものかと
「シリアス殿、ポジラー殿、ここは神聖なる教会、いろいろアクシデントが重なり、
アリステロスの提案に、神父が
「ここは、アリステロス様が言うとおり、お互い、言い分はあるかと思いますが、神々のいられる
景男は、自分の剣をすぐ横のベンチに置いて、床に刺さるシリアスの剣を引き抜いて、
「はい、シリアスさんの剣です。どうぞ」
シリアスは、
「ポジラー、今日のことは忘れぬ。そのことアム殿も、心しておかれますように」と言い捨てて帰っていた。
アムは、よっぽど
すると、途中で、シリアスが立ち止まり振り返って「ポジラーとやら、私は、絶対にこの屈辱を晴らす。アムを私の妻とする。必ず、戻ってくるぞ!」
と、言い捨てて、騎士団を引き連れて引き上げて行った。
つづく
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