第28話『アポカリプスノヴァ! 大魔法使いアリステロ』
太陽が
逆茂木とは、敵の侵入を防ぐため、
「チッ! まったく
そう言って、ブラックはじめ『漆黒騎士団』が馬を降りた。
ヴァルガーデンの騎士団は、重武装のプレートアーマーを着込んでいる。
しかし、景男たちがヘビが人がうねって進むように、すれ違うのがやっとの峠道に互い違いに穴を掘り、そこに逆茂木を配置したことによって、向かい合う敵は
ブラックは、自分が先頭に立たず
「バイソン、軟弱な「モルデール騎士団」など、お前の武勇をもってすればアイアンウルフ峠の関所など
と、バイソンが進み出て、鉄の
「やい、軟弱なる『モルデール騎士団』よ。私は『漆黒騎士団』が
関所の見張り台では、シリアスが剣の
それを見たアムが、「シリアス様は、あくまで
ならばと、マックスが剣の柄を引き寄せ名乗り出ようとした。
アムは、また首を振る。
「マックス、あなたは『モルデール騎士団』をまとめる騎士団長、もし、あなたを失えばここは
マックスは、首を横に振って、「いや、アム様、ここは『モルデール騎士団』の士気を上げるため必ず勝たなければなりません。どうか、私を行かせてください!」と引き下がるつもりがない。
アムは、仕方ないといった表情で、「マックス、必ず勝つのですよ!」と送り出した。
マックスとバイソンは、
対するバイソンは、盾こそないが
マックスは、アーミングソードを巧みに体の周りで細い枝でも振るようにウォーミングアップをする。
バイソンは、
バイソンは、パンパンの丸顔でマックスを見下しながら、「おい、若造、オレも人の親だ。お前のような死に急ぐ人間をみると
マックスは、「チャリン!」と剣を
バイソンは、「そうか、ならば、こちらから参るぞ!」と、メイスを振るって錘玉をマックス
ドスンッ!
ヒョイっと、マックスが錘玉を
マックスは、森と
バイソンは、マグロなどの大物の魚でも釣り上げるように錘玉を引っ張り上げた。
「ふん、チョロチョロと小賢しい奴だ。いくら逃げても、お前など、オレの一発であの世行きだ。せいぜい逃げ回るがいい」
と、錘玉をハンマー投げのように、クルクルと振り回し始めた。
これには、マックスも身を躱すだけでは免れない。地面と錘玉がベーゴマがぶつかりくるように向かってくる。
ヒューイ!
マックスは、驚くべき
着地したマックスは、落ち着いて、「これで、あなたの首は
バイソンは、メイスを
バイソンは、メイスをグルリグルリと間合いをはかりながら錘玉を回す。
マックスは、必殺の
「どりゃー!」
バイソンが、錘玉を振り下ろした。
マックスは、刹那に錘玉を躱し、アーミングソードの一閃を光らせた。
ヒューッ!
「クッ!」
マックスの必殺の一撃はバイソンの首に届かなかった。代わりに、利き腕の右肩にボーガンの矢が刺さっている。
見張り台で、見ていたシリアスが、目を
「ブラックめ、男と男の一騎打ちに、ボーガンなど使いおって、アム様。同じヴァルガーデンの者として、頭を下げる」
アムは、シリアスを
「
バイソンは、主であるブラックの卑怯さは
マックスは観念して、目を閉じた。
「シャドウステップ!」
影が、
次の瞬間、マックスを助けに来たサンチョに影が預けた。影が止まると、ふんわり宙に浮く、小枝の杖を『漆黒騎士団』に向ける大魔法使いアリステロスがいた。
「遅くなったな、皆の者。ここから、こやつらは私が引き受ける! アポカリプスノヴァ‼」
光の大爆発が明けると、『漆黒騎士団』は壊滅していた。
それを見届けると、アリステロスは、マックスの腕に刺さた矢を引き抜いて、「ヒーリングライト!」と、小枝を振るった。
マックスの腕の傷は、みるみる
マックスは、グルグル腕を回して、「アリステロス様、腕は回復しました。ありがとうございます」
アリステロス様は、マックスの言葉を聞き終えるか否かで、
つづく
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