第二部③モルデール防衛のはじまり
第27話『ブラックの進軍と、大魔法使いアリステロス大作戦』
景男に
渓谷シャドウリーフの入り口にはヴァルダー率いる『幻影騎士団』が待ち構えていた。
ブラックは、ヴァルダーに、「ダークス卿の命を帯びた我らの前に立ちはだかるとはヴァルダーどう言うつもりだ」と
ヴァルダーは、「がはは~! ワシはダークス卿、
ブラックは、
「ヴァルダー、お主の
ヴァルダーは、眉を寄せて、「ブラック、何がいいたい!」と、眉を寄せた。
ブラックは、悪びれもせず、「私は、ただヴァルダー殿の奥方の健康が気になっただけだ」
ヴァルダーは、ブラックを睨んで、「ブラック、ワシを
ブラックは、
ヴァルダーは、傷のある眉をさすって、「それだけか?」
ブラックは、しれっと話を足す。
「出来たら、我ら『漆黒騎士団』がココを通行することを見逃してもらえないかと思いましてな」
ヴァルダーは、大きな
ブラックは、悪名で通っている。
「ありがとう。賢明なヴァルダー殿、感謝する」
と、ブラックは『漆黒騎士団』を率いて、ヴァルダーの目前を
ヴァルダーは、『漆黒騎士団』を見送ると団員に命じて、シリアスに使いツバメを飛ばした。
ヒュールリー! ヒュールリーララ―!
アイアンウルフ峠の関所に、ヴァルダーの使いツバメが飛んできた。
ツバメは、罠の
マックスは、驚いて文を受け取ると、さっと目を通し、サンチョを
「アム様、予定より早く、ヴァルダー殿の『幻影騎士団』が突破されたとのことです」
アムは、キッとシリアスを睨んで、「任せておけ! と、あれほど
シリアスは、フンッと顔を
アムはプンと
サンチョは、手錠を引っ張って、「ポジラー様、何か考えるだ」と命令する。
景男は、
……5分。
……10分。
……15分。
サンチョが
「また、ポジラー様は、何も考えてなかっただ。オラでも5分あれば、飯を食い終わるのにまったく困ったお方だ」
ピヨピヨピッピ!
サンチョの
「閃いた!」
景男が、呟いた。
アムが、好奇の
「ポジラー様、どのような
景男は、黙ってアムの顔を見つめる。
アムは、景男の次の言葉に期待を膨らます。
景男は、心中で、(アムちゃんって、見れば見るほど涼宮未来ちゃんにそっくりなんだよな、怒ったときの電流さえなけりゃ楽しい
手錠で
景男は慌てて、我に返り、「ここは、
景男の言葉に、アムが顎に手をやり思案顔をみせる。
「……確かに、
「ハッ! アム様!」
マックスは、すぐに詰め所を出て、使いハヤブサを飛ばす。
アムが、景男に
「ポジラー様、アリステロスを召喚して、『漆黒騎士団』をどのように撃いたします」
景男は、また考えるフリをしようとするが、すかさずサンチョが拳をならす。
「閃いた! 作戦名は『大魔法使いアリステロス大作戦!』内容は、アリステロスさんが来てから直接伝えるから、それまでは、マックスさんと『モルデール騎士団』のみんなで時間を稼ごう!」
つづく
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