第18話『シリアスの復讐の刃』
翌日、祭りを終えたホブゴブリンの去ったモルデールの町は、どこにもゴミのないピカピカの町に生まれ変わっていた。しかも、
毎朝、町を見回る
ポジラーの登場で、アリステロスの解決できなかった課題を一晩で解決して見せたのだ。
まずは、高齢化問題。過疎化により増えた空き家に、ポジラーを気に入った若いホブゴブリンが、森や岩山のタンクホルム山から移り住んできたのだ。
これまで、田舎のモルデールを離れ、大陸の中心都市ストロンガー家の治める
しかし、アリステロスはモルデールの町の問題をまだ抱え頭を悩ませている。その問題解決のため、アムの父グレゴール公とセシリア
だが、その暗殺の
アリステロスは、それらを計算した上で、アムとシリアスの結婚をすすめたのだ。
(しかし、ポジラーの起こす
そんな、思惑が頭に浮かんだが、現実的な領国経営をするのが、
アリステロスはから遅れること1時間後、アムは、ハルデン屋敷の窓を開けた。
アムは、スグに
景男の部屋は、ベットのシーツがキレイに
”
ビリッ! ビリッ! ビリビリ‼
書置きを読んだアムの体から
「マックス! マックスはおらぬか!」
と、アムは、モルデール騎士団長マックスを呼びつけた。
マックスは、突然、アムに呼び出され、上半身にはまだ、レザーアーマーもつけていない。なにごと! と
「姫様、いかがいたしました!」
アムは、顔を赤くして、眉が吊り上げてマックスに命じた。
「マックス! 私の
「しかし、アム様……」
と、マックスが
マックスは、アムの電流を
アムは、
「ベットには、まだ、
教会に
シリアスが、腕組みしながらウロウロと歩きながら、アムからポジラーを引きはがすか作戦を考えていた。
「ポジラーだけならば、たいしたことはないが、あやつには
ヴァルダーは
「若様、あれ!」
シリアスは、気の抜けたヴァルダーに、「ヴァルダー、私の話を聞いているのか!」と怒鳴りつける。
「いえ、だからポジラーなら、一人であそこに……」
と、窓の外を指さした。
シリアスは、信じられないと言った表情で、窓の外すらみないが、景男が、シリウスに向かって手を振っている。
「若様、あやつは、若様に用があるのではないですか?」
「そんな、敵陣に自分から命を捨てにくる
ヴァルダーは、
「ヴァルダー、
と、ヴァルダーの
そこには、べちゃーっと
ヴァルダーが豪快に、「わっはっは~、
シリアスは、
「飛んで火にいる夏の虫、ポジラーには、地獄とアムを私が取り戻す様を見てもらう」
つづく
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