わすれもの

糸の色

お母さん

 わたしのお母さんは、まいあさおなじことをききます。

「わすれものはない?」

わたしは「ないよー!」といって学校にいきます。

だけどきょうは、ふでばこをわすれて家にとりにかえりました。

お母さんに「ちゃんとかくにんしなさい!」っておこられてしまいました。

だけど、わたしはお母さんが大すきです。

お母さんにぎゅーってだきしめられると、わたしはしあわせなきもちになります。

お母さん、大すきだよ。




 私の母は、毎朝同じ事を聞きます。

「忘れ物は無い?」

私は「無いよ。」と言って会社に向かいます。

ですが今日は、資料を忘れて家に取りに帰りました。

母に、「どちら様ですか?」と聞かれてしまいました。

だけど、私は母が大好きです。

母をぎゅっと抱きしめてみたら、母もぎゅっと私を抱きしめてくれました。

私は幸せな気持ちになります。

お母さん、大好きだよ。

あなたが私を忘れても。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

わすれもの 糸の色 @itonoiro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ