第13回集英社ライトノベル新人賞 【IP小説部門 #3】に落選したのが悔しすぎたので分析してみた
きび
はじめに
この度、第13回集英社ライトノベル新人賞 【IP小説部門 #3】に、自分の小説を応募させていただきました。
IPとはアイデア・プロローグの略で、小説の冒頭、文庫見開き20ページだけで審査を行うことで、魅力的なアイデアや、序盤の展開で読者を引き込む力を重視するというような、チャレンジングな小説賞です。
冒頭20ページだけで応募することができる為、非常に手軽に参加できるのが特徴で、自分もそこにつられてホイホイ応募しました。
その結果は、3次選考落選というものでした。
落選はしたものの、小説の公募というものに参加することすら初めての経験である自分にとっては、1次2次を突破したことがもう大健闘といってよい結果でした。
正直、承認欲求と自己肯定感で脳汁ドバドバ出ました。結局は落ちてるのですが、それでもです。
そこは大層嬉しかったのですが、同時にこんな疑問も抱きました。
この出来で、なぜこの小説は2次選考まで通過できたのか?と。
というのも、もともと私はこの小説が2次どころか、1次選考すら通ると思っていませんでした。
IP小説部門の存在を知り、応募してみたいと思ったのが2024年の8月に入ってからであり、その時の締め切りがたしか同月の25日頃でした。新しく小説を書き始めたとしても、遅筆の自分ではとても締め切りに間に合わないと考えた私は、その時カクヨムに投稿しようと書き溜めていた小説の冒頭部分を切り取り、それをIP小説部門に送ったのです。
本命はあくまでこれから書いて第14回に送る小説のほうであり、いうなればこちらはお試し感覚でした。
そんな理由で送ってくんな、下読みだってコスト掛かるんだぞ、というご意見には、誠にごもっともです、すみません、としか言えないわけです。
しかし、当時の私には、せっかく盛り上がった公募への熱意というものを、半年後の締め切りまでに冷ましたくはない、という思いがありました。
そのため、公募に参加できる機会はなるべく逃したくなく、1次落ち前提の内容でも送ってしまった訳です。
そもそも公募向けに書いていた小説ではなかったので、そういう意味で問題点だらけの内容でした。
まして送ったのは冒頭文庫見開き20枚の内容のみで審査を行う、IP小説部門です。この賞に応募するには、致命的な問題点が少なくとも2つあると思っていました。
なので、私は送った小説が何か結果を残すとは、全くといっていいほど考えてはいませんでした(とはいえどうしても期待してしまう部分もありましたが、まあ無理だろうなという意識が大半でした)。
ところが蓋を開けて見れば2次選考通過と、望外の結果を残したため、逆に審査の要件について疑問を持った訳です。
もしかして自分は、この小説賞についてなにかどデカい勘違いをしているのではないか、と。
そこで、IP小説部門の狙いや受賞作について、自分なりに分析と考察を行ってみた結果、いくらか気づきを得た部分もあり、内容を共有しておこうと思い、ここに書いてみた次第です。
もちろん、素人の適当な分析と考察ですので、おそらく内容は間違いだらけだと思います。たかだか1回応募しただけの人間がなにを、と思われるかもしれません。
ですが、IP小説部門は、手軽に参加できる代わり、最終選考まで残らなければ講評がもらえません。つまり、どこが良かったか、なにが悪かったのかということは、自力で分析、判断しなければいけない小説賞です。
まだ始まったばかりの賞ということもあり、ノウハウも蓄積していません。そういった中で、少しでも応募作の情報を共有し、同じくIP小説部門に応募する仲間たちが、傾向と対策をたてる助けになればと思い、あえて公開させていただきました。
そういった事情でありますので、特に同じくIP小説部門に応募した方々からのご意見、ご感想は大歓迎です。「オレはこう思う」「自分はこうだった」etc……何でも構いません、情報が交換されれば、それだけ皆の対策に役立つと思っております。
長くなりましたが、次回から実際に応募したあらすじと小説本文を掲載し、分析と考察を行っていこうと思います。本文は長すぎるので読まなくてもいいように書きますが、あらすじは読んでいただけると助かります。あらすじだけでも、私が感じていた2つの致命的な問題点について、ある程度察していただけるのではないかと思います。
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