第8話 砂漠での生活

 一一一日目。ざらざらと音が聞こえる。私の歩く音が響いている。病院から街に戻った時、先ず驚いたのは、砂漠の砂の量だった。直接は測れないが並ぶ建物の一階部分が埋もれているので、三メートルは砂が積もっていた。

 街の行政が一階にアプローチ出来る様にと、入り口部分にコンクリートで半円形状に筒を作り、砂場から下に降りれる様に施工した。これで住民はかなり生活しやすくなっていた。

 時は夕刻、二人は急いでいた。トレーニングテストの間、食事もなくリュックサックの中の物を腐らせてしまい、リュックサックは使えなくなってしまった。つまり、財布以外何も持ってなかったのである。

 砂漠の上を一時間も歩くと、一際半円形状のコンクリートの筒が大きな場所があった。コンビニエンスストアだ。下から上がってくる人を避けながら、ハシゴを降りる様に一階まで、二人下った。

 中に入ると照明が眩しい程、煌々と照り付け、中から外に見えるのは砂の堆積だった。商品はたくさん陳列してあったが、「私語厳禁」、「一人十品迄」の表記は変わらず、変化があったのは、商品の値段だった。ゆうに八から十倍近く値上がりしていた。

 私は念の為、靴下を二足買い、続けて食料品、水、パックの米、日持ちのする缶詰め類を、レジでカード決済した。袋もしっかりしたのを手に入れた。舞も似た様な買い物行動をしていた。しっかり目の袋も購入していた。

 その時、自分達より後ろに並んでいた青年が、しびれを切らして、遂に会計せずに出入り口から逃げようと走り出した。出入り口を出た彼はハシゴ状の手摺りに手を掛けた。

 すると背後から店員三人が鉄パイプをそれぞれ握って青年を追った。まるで自警団の様に徹底的にハシゴを上がる彼の足腰を下から鉄パイプで、殴りつけたのである。その攻防は暫く続き、自警団の勝利となった。

 土間部分に撒き散らした未会計の品物を回収して、再び陳列して行った。そんな品でも売れる程、希少な物になっていた。青年はうずくまり、他の客の邪魔になるという事で、ようやく秩序だった警察に通報された。逃げようがなかった。足腰は打撲で膨れ上がっていたから。

 治安が百日程前とは、比べられない程悪くなっていた。そんな彼を哀れに思いながら、小脇にして私と舞はハシゴを上り、砂漠の地平まで辿り着いた。

 コンビニエンスストアを出ると早速、私は靴を脱いで靴下を履いた。


「あの人は酷かったね」と私。

「そうね、なんだかかわいそう」舞はコンビニエンスストアを覗き込んでいた。

「行こう、アパートまで」

「うん」彼女の返事と共にまた砂漠を歩みだした。


 日暮れ。二人のアパートまで辿り着いた。アパートの一階入り口を工事している様だった。一階部分は完全に砂に埋もれており、二階部分のみしか確認出来なかった。

 職人が話し掛けて来る。

「あんたらここの住人か?ここの通路は後三週間、通れねえ。すまんけども」

「他の住人はどうしてる?」

「多分みんなカプセルホテルで生活してると思う」と職人が言うと作業に戻って行った。きょとんとする二人だった。

 何とかする方法はないかと考え病院にテスト実験体が宿で困っている事を、伝えられればと考えた。何か連絡手段があるはずだと私は妙な自信があった。小型のトランシーバーの様な物。

 靴下を下げサイボーグ部分を露出させた。

「困った事が起きた、宿がない。三週間、リハビリテーション室をまた借りたい」と告げてみた。すると予想外の返事が返ってきた。

「だめだ。病院はそういう施設ではない」冷たい言葉だった。

「ならば最寄りのカプセルホテルはどうだ?」

「それなら君の家から北へ六ブロック進んだ交差点にある」教授が返事をする。

「行き先が分かったのね」と舞。

「ただ今の時間から移動したら治安が悪い。どうしようか。外だと寒くなって暖が取れない。家には入れない、嫌、カギがあるから入れる。二階から一階に降れば良いんだ。工事再開する前にここから出て行けば良い。今晩だけだ。明日カプセルホテルを目指そう」

「分かったわ」

 二人は砂漠からアパートの二階通路に飛び移り、階段を降りて一階の舞の玄関扉前に立った。舞はカギを出して扉を開けた。舞の部屋は半分以上、砂に埋もれていた。舞は悲鳴を上げた。私は原因を探そうと部屋の中を見回した。するとベニヤ板で塞いだ部分が外れて、そこから砂が漏れていたのであった。

 混乱する舞の手を引っ張り隣の自分の部屋を見に行った。玄関扉を開けた。砂埃が舞っていた。私の部屋は無事だった。それを確認すると、安堵から舞は泣き出した。彼女の部屋からいつか、砂を取り除かなければならなかった。

 一晩私の部屋で過ごすことにした。舞は部屋の事がショックで、あまり食事が進まなかった。寝るも余り睡眠が取れなかった様だ。


 一一二日目。翌朝、二人は袋に荷物を入れて、カプセルホテルを目指して早々にアパートを離れた。砂が降り出して北の方角に向かう事は初めてであった。このエリアは高層マンションが並び、裁判所、商業ビル、自然科学館が立ち並んでいるエリアで、その最後にカプセルホテルが現れる場所だった。

 私と舞は先ず進み出した。十階建ての高層マンションが二ブロック続いている。通勤時間で慌ただしい時刻なのか、サラリーマンが一階から砂漠へと、次から次へと出てきた。

 それを横目に一ブロック、二ブロックと進んで行った。

 次は新しく再開発で真新しい白い外壁の裁判所前はまだ静まり返っていた。入り口を警備する警備員の前を挨拶しながら横切り、進みつつ次のブロックを目指した。

 次のブロックは商業ビルになっていた。まだ営業時間十時前だった為、とてもビル前は静かで閑散としていた。

 そこを越えると自然科学館に到着し、オープン時刻十時を過ぎて、親子連れが中へと入って行くのが何度も見えた。そこを越えると最終ブロックのカプセルホテルへと至った。

 ホテルは十一階建てになっており砂で隠れているが、一階はコンビニエンスストアになっていて便利である。二階からはワンフロアにカプセルが横十列、縦二段、両サイド二列で構成されており、カプセルの合計は四百に及んだ。また男女のエリアの区切りがしてあり、建物の右側半分が男性用カプセル、左側半分は女性用カプセルになっていた。

 ホテルの入り口は、建物のセンターにあり、コンパクトなフロントとエレベーターが建物の丁度中心に入り込む様にあった。

 一泊の価格は相場の二から三倍とコンビニエンスストア程でなく、リーズナブルだった。ウェルカムドリンクがあったので、アイスコーヒーを飲んだ。

 二人共同じ六階だったので安心があった。センターから二人分かれて自動ドアを開けて女性用、男性用に分かれた。通路中心両サイドにカプセルルームが上下二段、奥まで伸びていた。

 私、舞それぞれ男性、女性用カプセルルームに移動して、中に入り手荷物を置いた。カプセルの中は間接照明で、読書などする時は手元灯をつける仕組みになっていた。以外に広さがあり快適そうだった。

 舞とは時間を決めて合流する事になっていた。二階フロントから少し横に入るとコンパクトなロビーがあった。そこに舞は先に来て座っていた。

「どう、カプセルホテルの印象は?」と私。

「うん、そうね、わがまま言ったらキリがないけど、少し狭いと言うか、プライバシーと言うか、って所ね」と舞は率直に言う。

「なかなか良いかなと思ったりはしたんだが」と自分の印象を語る。

「ずっと一緒に行動して来たのに、ここに来て別々と言うのが、ね」

「そうかあ、それは大きいなあ、どうにかなるもんなら」私は困ってしまった。

「ね、一階のコンビニに行ってみない、楽しそう」そう言うと二人でコンビニエンスストアに向かった。

 その時、後ろから叫び声が響いた。

「一階に行ってはならない!身を滅ぼす。戻ってくるんだ!」フロントの面子が叫んだのだった。

「ここは生きる砦として機能している。食事も水も提供される。シャワーもトイレも各階にある。安全な砦だ。ただ一階のコンビニには行くな。死を招く!」フロントの人間が諭し語気を強めて言った。

 強く言われると抵抗出来なくなり、二人は自分達のフロアに戻り、ホテルが出した夕食を食べた。味はしつこくないさっぱりした肉料理で、ご飯はおかわり自由だった。難点はカプセルルームの中で腰を据えて食べなくてはいけない点だった。


 一一六日目、昼。私と舞はあまり外に出ず、ロビーで日中を過ごす事がほとんどだった。朝昼晩の食事と睡眠時間とシャワータイムなど、一人で過ごす事が必須のカプセルホテルだったため、それ以外の時間はなるべく一緒に過ごそうと考えた為である。

 他愛のない事を話したり、何も話さず業務用コーヒーマシンで作ったカプチーノを飲みながら、ぼーっとしてみたり、エスプレッソを飲んで今後の計画を立てたりした。

 無事アパートの砂防擁壁が完成したら、先ず生活の拠点は私のアパートにし、日中は舞の部屋の砂を掻き出す事に専念することなど話し合った。そして明日、天気だったら遠くのいつも買っていたコンビニエンスストアに行き、ブルーシート、ビニール紐などを買いに行く話をした。


 一一七日目、朝。天気は晴れ。二人は出掛ける事にした。カプセルホテルに来た頃より、少し砂が積もっていた。いつまで砂は降り積もるのだろうか、そんな根底の疑問を考えながら進んで行った。

 自然科学館、商業ビル、裁判所、高層マンションの並びを見ながら、また他の砂防擁壁工事を至る所で見ながら、元のアパート付近まで戻った。ミネラルウォーターをごくりと舞と一緒に飲み、アパートへと向かった。

 入り口は丁度、局面の型枠と鉄筋を組んでいる所だった。呼び止められた。

「アパートの人かい?あの時、工期を三週間と言っただろ。予定通り進んでいるから大丈夫だ、自治体の仕事だし」

「ありがとう、急いで」と私は言うと、舞といつものコンビニエンスストアに向かった。中に入れば以前と変わらずの営業スタイルで、肝心の価格は変わりなかった。ブルーシートとビニール紐と食糧を買うと店を出た。

 砂漠の上で遅い昼食を食べると、今度は帰る事にした。並ぶ高層マンション、裁判所、商業ビル、自然科学館と汗をかきながら通過し、カプセルホテルに着く頃には、かなり日が陰って来ていた。

 ホテルに入り、チェックインするとそれぞれ男女エリアに分かれて、シャワーを浴びて夕食を遅めに取った。二人はそれぞれすぐに就寝した。

 

 一二四日目、昼過ぎ。二十歳前後の若い学生風の三人が、ふざけ合いながら入って来た。男二人、女一人で身だしなみは、やんちゃな格好で不穏な雰囲気を醸し出していた。

 危なさを感じた私は、舞の手を引っ張り外に出る事を判断し、行動に移した。

 その後何が起きたか?

 三人の若者はチェックインすると、一階のコンビニエンスストアに向かおうとした。

「一階のコンビニに行ってはならない!」とフロントの男から大声で言われる。

「うるせい、何で命令されないといけないんだよ!」と言い返して階段を降りて行った。コンビニエンスストアの入り口ドアはカギがしてあった。

「くそめっ!開かない!」

 後ろからホテルマン達三人が、彼らに襲い掛かって来た。二人の男を取り押さえた、一瞬の束の間、ホテルマンのポケットに保管していたカギのチェーン付きの束を、根こそぎ女に取られ、若い学生に押し倒されている間に、女はドアのカギを開けてコンビニエンスストアの中に入って行った。

 それを追う様にばたつきながら、輩二人も店の中に消えて行き、ドアは閉まった。そして内側から施錠された。

 間口の広いコンビニエンスストアであり、照明も煌々と白く灯り、陳列棚には食品、飲料、お菓子、酒類はなく、書籍、文房具、化粧品、衣料品、雑貨、電化製品などはあった。そして無人レジとは思ったがそうではなく、店員がいなかった。

 彼らが求める食品関係が一切なくなっていたのである。微かに腐臭がする。普通のコンビニエンスストアではないと気付き始める。正面突き当たった開口部に「地下鉄入口」と書いてあり、右下を指す矢印があった。

 彼らは何も考えず、地下鉄方面へと下って行った。照明は所々しかついておらず、臭気が漂っていた。正面に上り口があるよなと言う期待で前進した。

 三人は何かを二つ踏んだ感触だった。足元を見た。するとミイラ化した老人と老婆が、ホームに転がっていた。また、栄養不良で動けない子供から大人が十数人寝転がっていた。ホーム全体に。八人程の腐臭を漂わす若者達が、三人に襲って来た。腐臭の八人程の身体は痩せていたが、目は血走っており、集団行動で襲って来て、健康な肉体を凌駕し馬乗りになって、三人の若者の人肉に食らいついた。

 その驚くべき食らいっぷりとその速さで、三人若者はあっという間に骨と筋だけになってしまった。極限の世界がそこにあった。痩せた人肉を食した八人程は、奥のホームへと消えてしまった。

 その叫び声、悲鳴は微かにカプセルホテルまで届いた様だった。実際起きた事は誰にも知られていなかった。

 カプセルホテルの闇の部分であった。


 一三一日目、朝。カプセルホテルに来て三週間、コンクリート砂防擁壁が完成する約束の日、私と舞はホテルをチェックアウトした。正直長い滞在日数だったが、もうお別れだ。二人のアパートを目指した。

 あいにくの空模様、砂降りの天候だったが、我が家に向かうしかなかった。ホテルを離れる時、砂が本降りになるのに備え、傘を買っておいた。砂防擁壁が完成している所が散見でき、期待も上がっていた。少し経つと見通しがますます悪くなり、科学館の通りに入ったらあまり周りは見えにくかった。

 高層階のはっきりと見えない建物群を左手にして、二人で進んで行った。建物群と平行にゆっくりと歩んで行く事を念頭においた。それくらいの砂の降り様だった。私は持っていた傘を開いた。砂が傘に当たるインパクトは中々だったが、一気に快適になった。

 一歩一歩噛み締めながら舞と二人で歩んで行った。視界不良のまま、朝の通勤客とすれ違いながら、一ブロックから確か六ブロック目のはずの所まで来ていた。この区画を進み終えた時私達は右に曲がった。今度は砂漠を左斜めに進みながら、反対車線を目指した。建物の並びにぶつかる事が出来、丁度アパートがある辺りを行ったり来たりして探してみた。一時間以上経った時、私達のアパートの砂防擁壁が見つかった。あのおじさん、やってくれていた。次の現場に向かったのだろうと想像した。

 砂漠側から五十センチメートル近くも砂防擁壁が突き出しており、それを跨いで鉄のハシゴに足をかけた。ゆっくり降りながら手でしっかり持って一段一段下に下っていった。地面に足が着くと安堵した。舞が降りて来るのをゆっくりと待った。五分程経つと彼女は地面に足をつけ、二人で喜び合った。

 一階共用通路を完全に覆う形で施工された砂防擁壁は、圧倒的に砂の侵入を塞ぎ、上部からの侵入も最小限にしていた。私は舞の部屋の砂がどうなっているか、確認したかった。舞を先に私の部屋に案内して待ってもらった。

 彼女の部屋を開けると以前見た時より多少砂が増えていた。砂が増える原因となっている天井部分を、砂山をよじ登りながら到達するとベニヤ板で塞いでやった。彼女の部屋の砂を効率よく砂漠に捨てるにはベルトコンベヤーがいる。そう思った。

 私の部屋に戻ると舞はどうやらシャワーを浴びた後のようだった。私はほうきでベッド回りを掃除して、乾いたタオルで表面を拭き取った。

 遅れてシャワーを浴びた私。その間に食事の準備をした舞。何か役割が生まれてきた様だった。遅い昼食を食べると二人ベッドに横たわり、愛しあった。彼女は時折涙を流していた。


 一三二日目、朝。小降りの砂。私は一人外に出て、考え過ぎからあぐらを組んで座り、うなだれていた。

「ベルトコンベアーがいる、ベルトコンベアーを運ぶ重機がいる、設置できる者がいる、機械の設定が出来る者がいる、大量の砂を運ぶ人もいる。ううう」と私は唸った。頭は煮詰まっていた。靴下も靴も履いて来ず、砂漠に来てしまっていた。それをいい事に足の小型トランシーバーは内容を聞き付け、病院に情報を送った。暫く経った。

「テスト体よ、なんて事はない、大丈夫だ。今から手配するから」トランシーバーの向こうの教授は私をなだめた。心配はさほど要らないと、言ってのけた。

 暫くの後、砂漠の道路の上り下り両方面から、人々の多くの声が迫り、重機が発する排気ガスの音と臭い、その上に乗っかるベルトコンベアーと思しき物体、ショベル同士が鳴らすカランカランという音。すべてが同時に迫って来た。

 両方向から集まった人、機械が一斉に止まった時、砂煙が下から上昇して、更に辺りは見えづらくなってしまった。その砂煙の中から声がする。

「どこに重機を運んだらいいんだ?ベルトコンベアーはどこに設置すればいいと思う?返事をしてくれい!」と怒鳴られると、シャベル同士を打ち鳴らす音が激しくなって行った。

「東邦大学総合病院に依頼された者達か?そうなら直ぐにでも頼む」と私は問うた。

「ああ、東邦大学総合病院に依頼されてやって来た。話の主はどこにおる?」

 会話はちぐはぐだった。

「丁度この位置の一階部分と砂漠部分をベルトコンベアー繋いで欲しい」ようやく砂煙が消え見える様になり、相手の職人に伝えることが可能となった。

 職人達は目の前に横たわる砂防擁壁を覗き込んだ。ベルトコンベアーの下ろし方を確認する。

「どこの部屋から砂を出すんだ?」職人が尋ねてきた。

「そこの扉の奥にたくさんの砂が溜まっている、早く出してあげたい」私は中の状況を伝えた。

「部屋の砂をベルトコンベアーに乗せて、砂漠に捨てるんだな。これは自治体の仕事になるので、負担金はない」

 傾斜搬送ベルトコンベアーの設置が始まった。左記の内容手順で設置した。

 一 設置場所の確認をする

 二 部品の組み立てをする

 三 設置をする

 四 テンション調整をする

 五 試運転をする

 傾斜搬送ベルトコンベアーは動力を元に動作し出した。私と舞は私の部屋に待機し、舞の部屋の大量の砂は六人の職人達が連携プレーで、ショベルを使って中の砂を徐々に玄関へと集めていった。

 玄関から外に砂が運ばれると、ベルトコンベアーに砂を次々と載せていった。ベルトコンベアーの砂は上昇して行き、砂防擁壁を越え、砂漠に溜まっていった。溜まった砂を四人の職人が広く均していった。

 これを根気強く職人は続けて行った。

「今日含めて一週間もあれば目処が着くと思う」二人の職人が言った。

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