第9話 突然の先生との再会

そんなことをモヤモヤと考えながら駅のホームで電車を待っていると


「北川?」

誰かに呼ばれ振り向いたらそこには佐藤先生がいた。


「先生!」


「北川、こんなとこで何してんだ?」


「飲み会の帰り......」


「飲み会?彼氏はいいのか?」


「かずくんのこと?別れたよ......」


かずくんとのことは学校でも公認だったから先生も知っている。


「あんなに仲良しだったのに?」


「 まぁ......色々あるんだよ。」


「そうか。二人はてっきり結婚するもんだと思ってたけどな。」


「何それ。勝手に決めないでよ......」

そう言って俯く私に


「まぁでもこれで北川も独り身なわけだし今度メシでも食いに行くか!」


「ははは。何それ?」


「北川も立派な社会人になったんだろ?ちゃんと一人の女性として扱わないとな。」


「先生それ、セクハラじゃない?」


「セクハラなわけないだろ。せっかく就職祝いも兼ねて奢ってやろうと思ったのに。」


「先生ごめん!連れてってよ。」


「しょうがないなぁ。じゃあ来週の土曜日な。

前の日に連絡しろよ!」


「え?」


「え?じゃないだろ。年賀状に俺の携帯番号書いてあっただろ。」


「......あ!わかった電話する。」


「行きたい店決めとけよ。ボーナス月じゃないんだから高い店はダメだぞ。」


「ははは。先生お金持ちじゃないの?お店探しておくね!」


「おぉ。」


「先生またね!」


「気をつけて帰れよ。」


久しぶりに会った先生。やっぱり先生に会うとホッとする......


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