第5話 大家の妻の千寿と和聖の関係
千寿は正座から脚を片側に崩した座り方をした。彼女のスカートが特に短かった訳ではないが、座っている時には爪先から膝頭まで白くて長い脚が見えていた。上は前ボタンのブラウスだったことで、うっすらとキャミソールとブラジャーの肩紐のラインが布地を通して見えた。
シャツのボタンは上から一つ二つが外れていたが、胸元の肌が見えるほどではなかったものの豊かな胸のふくらみなど体の柔らかいラインはシャツの上からでも十分に大人の女性の色香を感じさせていた。
千寿がどういうつもりで和聖の部屋に来たのかはわからなかったが彼は昨夜から叔母の貴子に逢いたくてモヤモヤしていたので、千寿が部屋に入った時からそのつもりだった。我慢の限界に達しどうなっても仕方ないと思い、そのままその場で彼女に覆い被さるように押し倒し首筋を舐めるようにキスをした。
「和君、いや! ダメよ!」と彼女は言うものの激しい抵抗はしなかった。和聖はスカートの中に手を入れ、下着を脱がし始めると彼女は全く動かずに彼に黙って従った。苦労することなく下着を脱がせたところで、彼も自分のジャージのズボンと下着を脱ぎ、彼女の両脚を開き、その間に入り、あらためて彼女の上に覆い被さった。
叔母の貴子の時もそうだったが、大人の女性は考える時間を与えずに強引に、事を進めた方が良いと思い、既成事実だけを作ろうと思い行為におよんでいた。そして屹立を彼女に挿入すると初めてだったにもかかわらず、声と身体が、熟女の妖艶な反応で応えた。
和聖がゆっくりとしていると千寿は大人の女性としてのプライドから声を出さずに我慢しようとしながらも結局は止められず漏れ出てくる喘ぎ声が、和聖の興奮を必要以上に掻き立てた。
彼は至福の時間を長く楽しむために腰の動きをコントロールしながらも、絶頂のタイミングが徐々に迫ってきていた。しかし和聖はエロ本で読んだ甘出しの技を貴子にも聞いて二人で練習をしていたので、それを取り入れて昇り詰めることを回避していた。
兎に角、大人の女性の千寿に気持ち良くなってもらい達してもらうことが先決だった。和聖はバッグの中に入れてあったスキンを一つ取り出し、装着準備を整えて手早く着け、その間も彼女は逃げることもなく、仰向けのまま目を瞑ってジッとしていた。
和聖には、千寿が彼を待ち望んでいるようにさえ思えたのでスキンの装着後、あらためて挿入した。濡れそぼった中にはすんなり挿入でき、彼の激しい抽送に千寿も大きな喘ぎ声で呼応し出した。
ついに貴子と同様の絶頂の単語を口にした後に体を硬直させて千寿は激しく達した。しばらく、彼女の呼吸が整うまで覆い被さったまま彼は余韻に浸っていてまた動き出した。
暫くすると千寿は「和君、ダメ、壊れちゃう、今、逝ったばかりだから……」と呻いたが、それでも和聖は動きを止めなかった。千寿は二度目の絶頂の単語を叫び、体を硬直させたので彼は余韻を楽しませた。
しばらくして和聖は起き上がり、千寿の後処理をした後にテーブルの上に置いてあった麦茶を取り彼女を抱き起して飲ませた。その後も千寿は股を開いたままの同じ体勢で、虚ろな目で一点を見つめながらジッとしているだけだった。
着衣が乱れたまま仰向け状態の彼女を見ている内に、若かった和聖はまたすぐに次の欲望が湧き、彼は彼女にディープなキスをしながらシャツのボタンを外し始めた。彼女はジッとしたままで彼がしたいようにさせていた。
ボタンをすべて外し終えると目の前にあらわになった千寿のすべてが和聖のモノとなり、自由にできるように思い、貴子から教わった丁寧な愛撫をした。それからずっと昼食も忘れ、部屋の中で二人だけの時間を過ごした。
千寿が帰る準備を始め、身なりを整えた後に「和君、今日の事は誰にも内緒にしてね」と言った後にドアを開けて回りを確認した後に出て行った。
※ ※ ※
大学の夏休みに入る前に叔母の貴子から電話があり、いつ帰省するのかを訊かれたが、和聖は帰省せずにバイトすると言って毎日やっていた。それというのも、このバイトを千寿が雄一に話しを入れて和聖が五棟のマンションの共用スペースの掃除を専属ですることになった。
そのバイト料が破格で、雄一には内緒で千寿のポケットマネーで残りの分を増やしてくれたので真凛の家庭教師のアルバイト料の時給と同じにしてくれていた。この和聖のバラ色の学生生活は祖母にお金の工面をしてもらっているのが申し訳ないと思っていたので、少しでも祖母から送られて来る金を少なくできたらと思っていて、この事も千寿には話していた。
そして夏休みに入ってすぐに真凛の次の家庭教師の予定をいつにするかの電話が雄一からあった。そしてまた、休講で雄一や真凛が留守中の平日の日中を狙って千寿が和聖の部屋に来て情交していた。千寿は和聖の部屋に入るなり、彼に抱き付きディープなキスをして胸に顔を埋めた。
そして千寿が和聖を寝かして服を脱がし愛撫をした後に、どちらともなく激しい営みに至っていた。千寿が絶頂を迎えた後には、和聖が我慢できずに呻くと彼女は必ずと言って良いほどに「私のお口に!」と言った。
この頃になると千寿は帰りに掃除のバイトの他に、小遣いをテーブルに置いて帰るようにもなっていた。ホストはこんな感じだと思っていたし、貴子との付き合いでも、どこに行くのでも全て彼女が出してくれていて、逢った時には小遣いをもらっていたので、千寿からの時も何の躊躇もなくもらっていた。
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