第12話 八葉矢ファンクラブ

俺は今、ある女性に消されかけている。


「真波、お前協力する気あんのか?」


「はい......」


「何もしてもらってないんだけど!!!?」


「すみませんでした......」


一連の会話で何となく分かった人もいるだろう。

俺の事を消そうとする女性......間宮さんだ。


髪の色を染めていない黒い髪の毛、着崩して居ない制服。そして、優しさそのものと言っても過言では無いと言うほど顔が優しいとスタイルの持ち主で性格も、優しさの塊(知らない同級生曰く)らしいのだが......


「今なんか失礼なこと思ったでしょ?」


「いいえ全く思っていません間宮様」


(思ってたけど)


「しょうがないからもう許すけど、今日から何やっていけばいいと思う?」


土下座を継続しながら言う俺の目の前にしゃがみこみ、間宮さんは言った。


「う〜ん......」


俺が熟考の中の熟考をして出た答えは━━━━━━━


「ぶ......文通......とか?」


「RAINでできるだろ」


「.............」


「もしかして......あれだけ考えておいて思いついたのこれだけ?」


「......はい」


「.......頼むんじゃなかったかも」


真波は精神ダメージ100を負った。


少しの間、間宮さんとの間で沈黙が訪れる。


すると、しばらく経つと、屋上のドアが開き出した。


屋上のドアの方を見ると、そこに居たのは━━━━━━━


「そこの優香ちゃん! 私たちと手を組まないか!!!?」


「私ら八葉矢ファンクラブが、龍希さんの弱点を教えて差し上げましょう!!!」


「ちゃんとした調査もしてまーす」


━━━━━━━よく分かりはしないが、「龍希ファンクラブ」というのに所属している人達だろう。


そして、彼女らは俺が1年の時に龍希と同じクラスだった人達でもある。


右から順に、「河野 桃花」、「浜野 美優」、「佐藤 結花」という人物である。

ただ意外だ、この3人は真面目な人だったはず......


3人から妙な提案をされている間宮さんの顔を見てみると━━━━━━━


「まぁ、この木偶の坊さんよりかは役に立ちそうだし、ついて行かせてもらお」


妙ではあるので、精神ダメージで崩壊寸前の俺だが、間宮さんと一緒に「八葉矢ファンクラブ」の所へ行くのだった。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

忙しかったので、多少手抜き気味です。

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