第15話

「幼なじみっていう言葉に、縛られすぎじゃありません?そろそろ柴崎くんから自立してくださいよ!!」



「…えっ」



最後に力任せに叫んだ彼女は、大きな音を立てて教室から出ていった。



言いたいことだけ言って出ていった彼女。



彼女が居なくなった教室で、私は少しの間動けないでいた。



…ていうか。



「自立してくださいって…」



なんだそれ、と思わず笑ってしまっていた。



その時は。

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