自立

第16話

キィ…と響く音。



ネイビーな世界。



小さなブランコに私は座った。



一週間前の事を思い出してから、晴也とどんな話をして家まで帰ってきたのか。



どんな感じで晩御飯を食べたのか、なにを思いながらお風呂に入ったのか。



覚えていない。



気がつけば、私はまたこの公園にきていた。



この一週間、彼女の言葉を気にしていないようで、実は気にしていた。



自立。



私と晴也の関係を知っている人は、みんな私が自立してないように見えているのだろうか。

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