第14話

やめて欲しくて蓮くんの手首を掴むけど、なんの意味もなくて涙が溢れる。



そんな私を見て口元を歪ませて嗤う蓮くんは、嬉々として言った。



「避妊なんてしねぇよ。美鈴に孕んでもらうんだからね、俺の子」


「っ!ぁぅ…んゃぁあ!…っはぅ、ぅ、っ」



狂気な言葉を聞いた瞬間に子宮に押し付けられた彼から、熱い欲望が吐き出された。



もう何もわからない。わかりたくない。怖い。大好きな蓮くんが怖い。逃げないように腰を掴まれ幾度も突かれる。



ドクドクと流し込まれるモノを受け入れ続けながら、意識を手放す寸前。



「早く孕めよ、美鈴」



彼の歪んだ、でも愛おしいものを見るような顔が私の頭にこびりついた。

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舌打ち 甘いみつ @amaimithu

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