第7話

何故か背中がゾクリとした。



「お、男の人は苦手だけど…私ももう社会人になったしそろそろ慣れないといけないと思って…」



何も悪ことはしてないはずなのに、言い訳口調になってしまう。そんな私を見つめていた蓮くん。



「チッ」


「え?…っあ!」



薄暗い玄関に響いた舌打ちと同時に、腕を強く引っ張られた。



「れ、んく…」



乱暴に開けられたドアを抜け、急に抱き上げられたと思ったら床に落とされる。



今自分がなにをされているのか思考が追いつかない。暗くて痛くて怖くて…そして冷たいものが身体にかかる。



「きゃあ!冷たっ…なに…蓮くん!」

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